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小学生の頃祖母に買ってもらったブルーアイズホワイトドラゴンを買い戻した話

小学5年生の時、祖母の優しさにつけ込んで近所のTSUTAYAで当時から珍しかったブルーアイズホワイトドラゴンのレリーフを5千円で買ってもらった。
今考えると、よく小学生の我儘に5千円も出してくれたなと思う。
それなのに、愚かで恩知らずで厚顔無恥な自分は、大学生になって価値が高騰したからと1万5千円かそこらで手放してしまった。‬(もちろんプレイ用に別のブルーアイズを持ってはいるが)
‪唐突にふとそのことを思い出して、祖母に電話して尋ねたが、カードのことはもう覚えていなかった。
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‪なんだかとても大きな物を失ってしまった気がした自分はお金を貯め、祖母が買ってくれたのと同じ、ブルーアイズホワイトドラゴンのレリーフをなんとか買い戻した。学生の頃にほんのお小遣い程度の金額で手放したお気に入りのドラゴンカードは、今では10万円以上が相場になっていた。
カード1枚とは思えないズシリとした重みをまとったそれを再び手にした自分はなんだか嬉しくなって、カードが届いてすぐ祖母に電話をかけた。
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「ばーちゃん、この間話した小学生の頃に買ってもらったブルーアイズホワイトドラゴン、買い戻したよ!」
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祖母は、やっぱり何も覚えてなかった。

#青眼の白龍 #遊戯王

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