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コロナ禍明け広がる笑顔の輪~台湾・当麻球児が野球を通じて交流

コラム連載 37 日々勉強 日々感謝
コロナ禍明け広がる笑顔の輪~台湾・当麻球児が野球を通じて交流

 台湾・高雄市より「ハッピーベアーズ少年野球クラブ」来道。当麻町や旭川市などを訪れ、当麻野球少年団や旭川軟式野球連盟所属の近隣市町少年野球チームと交流試合。7月25日は雨のため当麻野球場での試合はできなかったが、当麻スポーツセンターで軟らかいボールを手で打つハンドベースボールで対戦した後、一緒に昼食を食べ親睦を深めた。

 台湾・高雄市の文藻外国語大学に勤める日本語学科助理教授の当麻町出身者、佐藤圭司さんを元に、当麻町で週末に野球大会を開催している旭川軟式野球連盟さんへとつながり今回の交流が実現。子どもと保護者の計65人が7月24日に北海道入りし、2日間の交流試合のほか、層雲峡温泉や旭山動物園、エスコンフィールド北海道で日本ハムファイターズ試合観戦など、北海道の夏を楽しまれた。
 訪日は3度目、北海道は初めて訪れたハッピーベアーズ少年野球クラブ主将の林昶翰(リンチャンハン)さん(12)は「北海道は空気がおいしく、試合も観光もとても楽しみにしていました」と晴れやか。当麻野球少年団主将の深谷理将さん(11)は「言葉が分からなくても楽しかったです」と笑顔を見せていた。
 「野球がぼくらの共通語」。交流・友情の輪が広がったこと、とてもうれしく思う。

 旭川市内ホテルで開催された旭川軟式野球連盟主催の夕食交流会。主催された長野昭彦会長にお招きいただき、私もごあいさつさせていただいた。当麻町が誇る日本一の高級スイカ「でんすけすいか」を紹介すると大きな歓声。各テーブルを回っての試食では「これまで食べたスイカで一番おいしい!」などと大好評、親日の皆さんとの話も盛り上がり、とても誇らしくうれしい交流の時間であった。

 今後も、ハッピーベアーズ少年野球クラブ会長の陳冠宏さんをはじめ、台湾よりお越しのみなさんと、当麻町出身・台湾在住の佐藤さんのお声かけで実現したご縁を大切に、交流を深めていけたら幸いと感じる。
 コロナ禍が明け、人の往来が活発化していると実感する。国内にとどまらず、海外との交流、笑顔あふれる親善の輪が広がることを願う。

当麻町長/村椿哲朗
(令和5年9月号・広報とうま掲載コーナー・第37回随筆)

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