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コロナの先の明るい未来を切り拓く~「日々勉強 日々感謝」令和4年の新春を迎えて

 あけましておめでとうございます。
 令和4年の新春を心からお喜び申し上げます。

 長期にわたる、新型コロナウイルス感染症との戦い。町民皆さまのご理解、ご協力をいただき、円滑なワクチン接種、日々の感染予防の効果などにより、社会・経済活動が各方面で徐々に戻ってきました。
 町民皆さまの暮らしへのご支援、低迷した消費を喚起し地域経済を活性化させるべく、商工会と連携してプレミアム付商品券( 第3弾) を発行。地域で共に支え合う、町民皆さまの温かなお気持ちにより、希望をもって新年を迎えることができますこと、大変うれしく、お礼を申し上げます。
 商工会や金融機関などの関係機関と連携し、町としても、町議会議員皆さまのご理解を得てスピード感を持って支援策を数々、実行してまいりましたが、いまだ厳しい状況は続いています。引き続き国、道に対し、迅速かつ的確に支援策が実行されるよう求めてまいります。

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商品券売払代金1億円、町の自主財源5,000万円を上乗せ
町内で循環する直接的経済効果は1億5,000万円

 コロナ禍による影響を受ける日本の農業情勢。厳しさを増していますが、当麻農業は底力を発揮しています。外食用米が非常に苦戦する中、当麻農協のブランド米「今摺米」は、関東・関西など都市圏販路において積み重ねてきた信頼関係、日頃からご愛顧いただいています消費者皆さまからの根強い人気のご家庭の内食米として、堅調に買い支えていただいています。
 令和3年産米の相対取引価格が低下するも、上川管内作況指数「108」豊作、加えて低タンパク高品質米。生産者皆さまの営農努力の賜物であり敬意を表します。
 当麻町の強みである水稲を軸とした、施設園芸作物との複合経営による「稼ぐ当麻農業モデル」。そ菜・花きでは全体で13億9千万円の販売実績であり、当麻町が誇る複合経営の底力を改めて実感する1年となりました。
 今後予想される担い手の高齢化、労働力不足に備えるべく、GPS技術を活用したトラクターなどの自動操舵機、先端技術を取り入れた野菜・花き栽培の土台となるハウス設備導入など、引き続き当麻農協をはじめ、関係機関と連携し、農業振興を進めてまいります。

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東京都八王子市民に20年を超え愛され続けるスーパーアルプス店頭販売「今摺米」

 「ウッドショック」。コロナ禍による影響を大きく受ける林業ではありますが、チャンスに変えることができると考えます。11月9日、鈴木直道北海道知事に当麻町へお越しいただき、林業・木育の町の広告塔的存在でもある、トウマ電子工業さん所有レンタカー、日本初キャンピングサウナバス体験のご要望をいただきご案内、当麻町産木材100%使用の木造役場庁舎をご覧いただきました。
 当麻町が取り組んできた循環型林業、今後の展望を私からお話させていただきましたが、鈴木知事より「森林資源を大切にしながら木に触れ、生活に取り入れる持続可能なまちづくりを目指す当麻町の取り組みに、ようやく社会が、時代が追い付いてきたと感じます」と、大変光栄なお言葉をいただきました。さらに「ぜひゼロカーボン北海道を代表する、日本のモデル自治体になってほしい。北海道とともにぜひ、協力し合い取り組んでいただきたい」と、多分なるご期待、要請のお言葉をいただきました。
 当麻町から、北海道を、日本を代表するロールモデルを創り出す。決意を新たに、林業の町、木育の町、農林業連携の町、日本唯一の農林業合同事務所の強みを生かし、当麻町森林組合をはじめ関係機関と連携し、総力をもって挑んでまいります。

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鈴木直道知事「なおみちカフェ当麻町」

 前町長、菊川健一氏へ名誉町民称号を授与。平成12年2月、当麻町長に初当選以来、連続5期20年にわたり、当麻町の町勢進展に、多大な貢献をいただいた数々の輝かしい功績。敬意と謝意を表するとともに、心よりお祝い申し上げます。

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名誉町民称号受章 菊川健一氏

 町民皆さまに長年、愛されてきたお店が後継者不在などにより閉じることは、大変残念なことです。一方で、当麻町で夢を描き、新たにお店が多数誕生していることは、大変喜ばしいことです。当麻町での新規出店、既存店の魅力向上への新たなチャレンジを後押しする、とうまのお店元気事業など、継続、強化して実施してまいります。
 観光振興、起業促進、施設間連携・相乗効果によるエリア全体の魅力向上。官民連携の力で、さまざまなチャレンジが加速しています。コロナ禍のピンチ、アイデアと実行力でチャンスにかえてまいります。

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コロナ禍のピンチをチャンスに挑戦する数々の新規出店

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官民連携の力による観光施設の魅力向上

 当麻町が目指す子育て支援体制の充実に対し、深いご理解と賛同をいただき、民間事業者さんの誘致が実現。宇園別公民分館内・旧地域保育園の場を改修し令和3年4月1日、0・1・2歳児を預かる小規模保育園「いっぽ」が開園しました。

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小規模保育園「いっぽ」

 長期学校休業など事態悪化に伴う休業にも備えるため、オンライン教育環境整備を進めてきました。町、教育委員会では、国の進めるGIGAスクール構想について、全ての児童生徒にタブレット型パソコン導入をはじめ、学校内通信環境などを充実させてまいりました。

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タブレット型パソコンを活用した授業

 中村欣也教育長に就任いただき、強く掲げられた新たな取り組み、スクールソーシャルワーカー配置事業。当麻小学校教室の一部を改修し、拠点となる多目的指導教室「かがやき」を整備。不登校減へ居場所づくり、遊びを取り入れた個別の学習支援などを行っています。いじめ・不登校・暴力行為・児童虐待などへの対応強化、学び通いやすい環境整備、経験豊富な丸田利則スクールソーシャルワーカーが常駐されています。

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 当麻町では町内すべての小学校・中学校の全教室にエアコンを設置する計画を進めています。令和3年度に設計、令和4年度に設置工事を一斉に行う計画です。北海道で全教室にエアコンが設置されている学校は少ない状況とお聞きしていますが、今年は特に猛暑となり、教室での学びの環境は非常に厳しいものがありました。地球温暖化の影響から酷暑となる近年、北海道であってもエアコン設置は必要だと判断したものです。町の宝、未来を担う子どもたちの成長のための教育投資、学びの環境改善へのご理解をお願いいたします。
 また、健康教室、通所介護( デイサービス) など、健康づくりの拠点である当麻町保健福祉センターをはじめ、ご高齢の皆さまに多くご利用いただく施設についても、総事業費は大きいですが、「稼ぐ町」の力で自主財源を確保し、国の補助制度活用と合わせ、計画的なエアコン設置を進めてまいります。

 4月28日、当麻町郷土資料館「ここから」がリニューアルオープン。郷土の開拓の歴史を今に伝える学びの場として、喫茶コーナーやギャラリースペースを併設する交流スペースとして、子どもからご高齢の方まで幅広くご利用いただいています。街中のにぎわい創出の核としても、中心市街地の活性化につながることを願っています。

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当麻町郷土資料館「ここから」

 町民皆さまの力で創り上げる、イベントの数々。コロナ禍のため、蟠龍まつり、新米・新そばまつり、生涯学習フェスティバル、町民田植え祭、田んぼの学校稲刈りなど、実施することができませんでした。今年こそは、皆さまと思いを一つに、開催できることを願って止みません。

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 明るく、夢を描き、子どもたちに誇れる「食育・木育・花育」当麻町ならではのまちづくり。町長就任3年目も全力を尽くしてまいります。引き続き、町民皆さまのご意見、ご指導を賜りたいと存じます。
 本年が自然災害などなく、新型コロナウイルス感染症の一日も早い終息、町民皆さまにとりまして、笑顔あふれ、輝かしい年でありますことを願い、新年を迎えての所信、ごあいさつといたします。

 当麻町長 村椿哲朗

(圧縮画像)村椿



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