父の記憶にー「現代俳句」2022年6月号掲載句に因んで 武良竜彦俳句
写真という映像が課題の「共吟」の依頼による初めての連作でしたので、難しく、苦吟難吟でした。
写真では読み辛いと思いますので、以下に、投稿原句を上げておきます。
ヒトはまづ水際(みぎわ)にくらし梅雨晴間
手を振れば海の対岸(むかふ)に戦火あり
イクサ船アブラ船寄る夏湊
敬礼を忘れて亡父(ちち)の夏の岸
津波来よ萬の御霊(みたま)を載せて来よ
課題写真の右側の人物の後ろ姿が、あの公害企業「チッソ」の工員だったときの、亡父の工員服姿によく似ていて、