カレー好きではないかもしれない


カレーが好き

好きな食べ物は?
と聞かれたときに大体こう答えてます。

カレー、ラーメン、ハンバーグ

いや本当に好きなんです。
子供っぽいと言われようが好きなんだから仕方ない。

特にカレーはすごい好きで、子供の頃に親に「毎日、朝ごはんをカレーにしてほしい」とお願いし、8か月間朝カレーを続けたこともありました。
カレーを作ると3日間は続く、というのはよくある話ですが、ぼく的には「たった3日しか続かない」と思ってます。もっとたくさん作ってくれて構わないのに。

結婚してから我が家のカレー率は結構下がったんですが、妻に「あまりカレーは好きじゃない」と言われたときはショックでしたね。
「カレーは好きじゃない」という言語がこの世に存在したのかと。

で、子供が産まれてからは、子供がカレー食べたいと言えば妻がアウェイになるのでカレー率は上がるだろうと企んでいたのですが、まさかの子供も「あまり好きじゃない」という、なんでそこが遺伝しちゃうかなー問題が勃発。

ということでカレー好きなのにカレー率が低いという人生を歩んでます。

でも、実はカレー好きじゃないかも知れない

ここまでカレーが好きなのに、なぜそう思うのかというと、カレーって色んな種類がありますよね。バターチキンカレーやキーマカレー、それ以外にも多種多様ありますが、実はぼくは「普通のカレー」以外に興味がないんです。

なので、「カレー屋さん」にはまったく興味がなくて、せいぜいココイチ止まりなんですよね。ナンもそこまで好きじゃなくて、ナンをライスに変えてくれ、と思う派です。

スープカレーの具も、ブロッコリーやジャガイモ、ニンジンがゴロっとしてるのも苦手なんです。

つまり、カレー好きのくせして「カレーの大半の種類が好きじゃない」ということです。これって比率でいうと「カレー嫌い」なのでは?

ぼくは非国民なのだろうか

この話をすると、「真のカレー好き」の猛者から見れば、「はぁ?なんだそれ?そんなのカレー好きとは言わん。むしろカレー嫌いの部類だ。日本から出ていけ!」と言われかねないので、なかなか言えませんでした。

昔からそういうところがあって、ガンダムは一切視聴したことがないけどガンプラは好きでした。ガンダムをこよなく愛する人にそれはもう怒られましたよ。「お前はガンプラを買う資格はない」と言われました。

たしかにガンダムの物語や経緯、背景も知らずにプラモデル作って満足するなんて、邪道に他なりません。「買う資格なし」と言われてもぐうの音も出ないです。

カレーも同じように、カレー好きから、「カレーを食す資格はない」と言われるのは怖いですね。それを言われてもカレーを食べることはできますが、カレーを食べるたびに、そのときの言葉がよぎってしまいますからね。

ガンプラも言葉に出したり売り場で見るたびに、「ガンプラ買う資格なし」と言われたときの彼の顔がよぎります。

好きの門戸は広げてあげよう

本当に好きな人にとっては許せないことってありますよね。
昔はよく「にわかファン」という言葉がありました。一時的な流行のとき限定で盛り上がってる人を「にわかファン」と称し、「真のファンではない」と定義づける人が一定数いました。

ただ、多かれ少なかれ「好き」の対象物に費用を払ってる人に対して、「全否定」はしないほうがいいんじゃないかと思います。

ガンプラも、たしかにガンダムの物語を知らなければガンプラの真の価値はわからないかも知れません。しかしその理屈で言うと、「ただプラモデルが好きな人」は何だったら手を出していいのでしょうか?

車のプラモデルも、「その車種の歴史やメーカーの想いも知らないやつにプラモを買う資格なし」という理屈になるでしょうか?それはないんじゃないかとぼくは思っています。

好きが故に門戸を狭め、結果的にその「好き」の対象商品の利益を圧縮させようとする行為は、本当にファンの行為なのかなと思うことがあります。

スプーンをもって、むすびます

ということで、これからもぼくは胸を張って「カレー好き」を名乗っていきたいと思っています。たしかに好きなカレーの種類は少ないですが、カレーが好きなことは確かです。

本当に好きな人からすれば「ひよっこ」です。
でも「ひよこをいじめる人」を、「優しい大人」とは言いません。
真のファンなら寛容な心をもって生暖かい目で見守っていただければと思います。

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