【AIR】米国で社会実装に向け革新進む建設用3Dプリンティング技術
米国・テキサス州オースティンで来年から着工する不動産開発プロジェクトで100棟の平屋住宅が、3Dプリント技術を使って現場で印刷しながら造りあげられる、と先日ニュースになっていました。
・世界最大級の3Dプリント住宅街、テキサス州で来年着工へ
https://www.cnn.co.jp/style/design/35179144.html
以前からAIRでも未来のテクノロジーとして3Dプリントによる住宅等の建設テックの情報追ってきてはいました。ただ社会実装されるのはまだまだ先の話と思っていたら、なんと来年には米国で100棟もの住宅街が建設される段階にまで進んできているんですね。
この計画は米国の住宅建設大手のレナー社と3Dプリント建設を専門とする建設会社ICON社が共同で推進します。そして住宅の設計はデンマークの設計事務所ビャルケ・インゲルス・グループが担当します。
注目は3Dプリント建設技術を開発しているICON社でしょう。ICON社は2017年に設立されたベンチャー企業です。
・ICON
冒頭で取り上げたテキサス州でのプロジェクトよりも以前から、ICON社はエルサルバドルやボリビア、ハイチといった途上国で貧困層向けに住宅供給に取り組むNPO「NEW STORY」と提携し、3D建設技術を活用し低コストでかつ短期間に建設できる途上国向け住宅の開発プロジェクトに取り組んできています。2018年に『WIRED』に次のような記事が掲載されました。
・3Dプリンターで“出力”した家が、途上国の人々の暮らしを変える
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