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コラム:僕は何故「真夜中の処刑ゲーム」ブルーレイの購入に当たってフィールドワークス社の提示する「真夜中割」に応じたのか?
僕は…「自分の事」を説明するのが大好きだ。
「僕の事」をもっともっと知って欲しいからね。
2日前…2024年3月15日にリリースされた
「真夜中の処刑ゲーム」のブルーレイの
予約受付が2月15日から開始されたが
フィールドワークス社から提示された販売方法のひとつに
「真夜中割」という割引制度があった。
コレは…もしも「真夜中の処刑ゲーム」のDVD版を持っているなら
「真夜中の処刑ゲーム」のBD版の到着時に同梱されている
返信用封筒に入れてフィールドワークス社に送ってくれると
約束するならBD版の購入代金を800円割引しましょうというものだ。
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僕はこのフィールドワークス社の申し出を受けて
「真夜中割」の適用を受けた。
それは即ちBDと引き換えにDVDを失うことを意味している…。
何故僕はフィールドワークス社の申し出を受けたのか…?
今からソレを説明しようと言うのである。
僕の家にはロベール・アンリコ監督の「追想」のDVDとBDがある。
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「追想」のBDはDVDの完全上位互換であって
DVDの吹替搭載・予告編収録という特徴をBDは全て引き継いでいる。
ソレでもDVDを処分するに至らないのはDVDには
超特殊映画評論家の江戸木純氏の解説文が封入されていて
BDには引き継がれなかったからだ。
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数多の星の煌めきの如き映画評論の中にあって
『「追想」は
「燃えよドラゴン」「悪魔のいけにえ」に匹敵する「激しい映画」だ』
と断ずるのは江戸木氏だけだと断言する。
DVDを処分すると言う事は江戸木氏の稀代の映画評論を手放す事であり
絶対に有り得ない事なのだ。
そもそも「DVDを処分してBD購入の頭金にする」という
新車購入が如き発想はBDが千円強で購入出来る場合,
殆ど意味を持たなくなった。
DVD1枚あった所で車庫を圧迫する訳でも無し。
それよりも熱心な映画ファンは
円盤を手放す事に強い抵抗を覚える「習性」がある方が重要で
「真夜中の処刑ゲーム」のブルーレイ販売に当たって
DVDを下取りに出せばブルーレイを割り引いて買える
「真夜中割」に抵抗を覚える気持ちは理解出来るのだ。
熱心な映画ファンの念頭には「下取り」という概念が存在しないのだ。
「円盤を集める事」に特化して生きてるのだから当然そうなる。
僕は今回「真夜中割」を何の疑問も覚えず適用した
「熱心な映画ファンの風上にも置けない輩」
な訳だが
フィールドワークス社が
「円盤のみ下取りしブックレットやジャケットは下取り対象外」
との条件を提示した事が僕には重要だった。
何故なら要塞警察BD+真夜中の処刑ゲームDVDのセット売りに付属した
ブックレットが前代未聞の素晴らしい出来であり蘊蓄の化身であり
絶対に手放したくなかったからだ。
映画文筆家の鷲巣義明氏&映画監督の鶴田法男氏の「要塞警察」解説,
ペンネ一撃氏による銀河一詳細な「真夜中の処刑ゲーム」解説。
ソレを「手放す」なんて絶対に有り得ねえよッ!
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丁度「追想」の江戸木純氏の解説書の様に。
その「人類の至宝」を手放さなくていいと
フィールドワークス社は言うのである。
ホントにね…フィールドワークス社に余りにも綺麗に投げられて
「負けた」ので僕は「真夜中割」に応じたのだ。
オタクはね…「負けた」ら素直に兜を脱ぐモンなんだ。
潔くカッコ良く生きて行きたい
「少女革命ウテナ」が提示したが如き心根は
オタクの心中にだって息づいているんだと
天下万民に知らしめたかったのかもね。