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映画「アフリカン・カンフー・ナチス」レビュー

1945年,第2次世界大戦が終結し,ナチスドイツと大日本帝国は潰えたと思われたが両国の政治指導者のヒトラーと東條は密かにガーナに亡命し,日本のカラテの力を背景にガーナ人を制圧し,両国の神器"血染めの党旗(日章旗の中央にハーケンクロイツが描かれた意匠)”の威光で洗脳ナチスドイツ,大日本帝国,ガーナの3国で新枢軸国を形成し自らを"ガーナアーリア人”と名乗り,カラテの力で世界征服に乗り出す。
彼等に師匠を殺され,恋人を奪われたカンフー使いの若者がヒトラーと東條の野望を阻止し,恋人を奪回し,祖国ガーナを解放する為に,彼らの主催する武闘会へとその身を投じるのであった…。

その筋の人が激怒しそうな粗筋だが東條の口癖が「天皇陛下バンザイ」と知ったら恐らく憤死するだろう。
ヒトラー役を演じる監督のセバスチャン・スタインは日本在住のドイツ人。イタリアはポンコツだから新枢軸国に加えなかったと言う。
映画の役割はロックと同じく"大物を怒らせる事"なのだ。

要はヒトラーをラスボス,東條を副ボスとした天下一武道会と言うか,
ヒトラーをハン,東條をオハラに見立てた「燃えよドラゴン」と言えるかも。
格闘場面は健闘してるけど東條は単なるオッサンなので特撮で下駄履かせてます。
ガーナ人のしなやかな身体能力に相当助けられてます。

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