「ゆるレイシスト」と言う諦めポジションのススメ

最近Twitter(もといX)見てて思うことがある。

…いや、前から思っていたのだが自分の中で言語化できてしまったので 頭の中をテキストに保管しておきたい ってのが正直なところか。

きっかけは以下のツイートだった。

「れいわ新撰組の支持者は境界知能」
と言う凄まじい暴言だ。

流石に言い過ぎだと思ったが、それでも私の中で納得感と同時に ちょうどいいラベリングを見つけてしまい なんか気が楽になったのである。

会話なんて、通じない

人生のあらゆるシーンで
「こいつ、話わかってねぇな。」
「大丈夫?この人???」
と言う場面に遭遇したことがあった。

いや、自分もその
「大丈夫か、お前」
側に立ったことも当然たくさんあるだろう。

分業化が進み、知識の専門化・細分化が進んだ社会では それぞれが持っている前提知識が全く異なるので、会話が合わなくて当然である。

だからこそ、適切なタイミングで質問したり 聞き直したりしてきたつもりだ。

だが、どうやらそれができないし、なんなら自分が正しい側である って結論付けちゃう人が相当数いるようなのである。

日本人は半分以上大卒未満 大学に進学しても、半数は偏差値50以下

私はFラン高校出身→浪人→某MARCH理系→大学院進学(中退)の身だ。

体感として、高校卒業と同時に人間関係が大きく様変わりしたと、振り返って思う。

私は高校の友人などほとんどいないので、一定の距離を置いてきたのだが先日久しぶり(5年ぶり???)に当時の友人と会話する場面があった。

過去の思い出に花を咲かせ、割と楽しい時間が過ぎていった。

その中で、仕事の話から何故か年収・資産形成の話になったのである。
Aくん「Murasakiくん、今の仕事稼げるの?」
Bくん「ITコンサルって、詐欺みたいなもんでしょ?笑」

Aくん「DX ???」

Aくん「FXやって大損こいたわ〜」
Murasaki「ロスカットのおかげで死に損なった感じ?」
Aくん Bくん「ロスカット???」

Bくん「NISAって聞いたことあるけど、これって何なの?」

久しぶりの再会なので仕事が気になるのはまぁ理解できるのだが、なんとなく知識量とか普段会話している相手とか 全然違うんだな〜と察してしまったのである。

彼らは多分、相当マシな方で 他にも高校同期は沢山いるのだが 何となく
「この人たちとは 多分色々話が合わないんだろうな」
って人が多いのだろう。

もちろん、彼らは彼らで結婚をし 自分の人生があって 自分の考えで生きていくのだから 好きにしたらいいと思う。

ただ、利害関係が成立する場合 このような態度で全ての人と接することができるかどうかは甚だ疑問である。

我々は、高卒とも境界知能ともFラン卒とも同じ船に乗っている

今の日本は、はっきり言って終わっているだろう。

止めようのない少子高齢化。
増税メガネの暴挙
国家の運営をする政治家たちの無能っぷり

これらに対する責任やポジションを各次取って行かなければならなくなった。

もちろん個々人の自由で情報を取り実践すれば良い。

資産形成だってなんだって、やってもいいしやらなくてもいい。リスクを負うのは自分自身だ。

ただし、国家の意思決定にはそれらをできる人とできない人が同時に参入する。

国家の意思決定には
「通貨発行権があるから、無限にお金すればいいぢゃん!」
「#税は財源ではない」
みたいな人も参入するのだ。

国家の意思決定には、介護保険も社会保険も碌に払っていないのに
「あれくれ これくれ」
という穀潰しも参入するのだ。

よって「アホのせいで我々がリスクを負うというリスク」が存在する。

おれは分かっている側 という欺瞞

さらに注意なのは(自分に何回でも言い聞かせたいが)、自分が分かっている側だから聞き耳を持たないという態度だろう。

すでに述べたように、社会は専門化細分化し 前提知識において大きくバラツキが生じるようになった。

だからこそ自分に強く言い聞かせたいが
「自分は分かっていて、お前らは分かっていない」
という態度も危険だろう。

それこそ、自分の選択を誤り将来的に人生レベルで何かを毀損するような結果になるかもしれない。

「わかって欲しい」から「どうせ分からない」へ

これまで、前提となる知識量にはばらつきがある一方、ヤバいイデオロギーを持つ境界知能とも同じ社会を構成していることを考えた。

だからこそ、自分の利益を損ねないために
「正しいことを知ってもらいたい」
という考えは割と自然だろう。

それでも、前提知識の差や遺伝子レベルの知能の差で 理解できることとできないことがあるはずだ。

そのため、正しいことを言っていても それが理解されないことは多々ある。

それでも、間違えていることは間違えているし どうにかしてその人たちにも分かって欲しいものだ。

ぼくらにできることは、可能な限り正しいソースに当たり自分の中で咀嚼して納得し、自分の言葉で発信し続け 少しでも多くの人に理解して貰うことだろう。

そのために、ぼくはなんだってやるつもりだ。

…なんて、みんな考えてるんだよ!!!!

これまで、知識の差や遺伝子レベルの差異で理解の度合いがあるとは言え、言葉を尽くせばきっと理解してもらえる!!

的な理想論をタラタラと述べてきた。

だが、ここではっきりとしておきたい。

当然だが、そんなの無理である。

それが可能なら、とっくにれいわ新撰組の支持者は「通貨発行権あるから金を無限に刷ればよくね?」って結論から脱却してるし、陰謀論者は「コロナワクチンを打つと5Gに接続する」って妄言に騙されないし、アンパンマンの視聴者は「バイキンマンが絶対的な悪である」って発想に辿り着いていない。

そしてタチの悪いことに、みんな自分の考えが正しいと思っているのである。

ゆるレイシストのススメ

これまで、自分の知識は正しくてお前は間違っている的な主張は全て「自分が間違えていると思っている人と表裏一体である」と述べた。

すなわち
「自分は分かっている側」

「お前は分かっていない側」
は、お互いに同じことを考えていて極めて危うい存在なのである。

もちろん私も可能な限り元のソースに当たり、信頼できる人の発言も参考しつつ 論理的に整合が取れているのか確認をしている。

それでも
「塩化ナトリウムと食塩は違う💢」
と言っている人たちは、元のソース(信頼できる人が書いた本)を読み、信頼できる人の意見を参考にし(陰謀論系インフルエンサー)、論理的に整合が取れているか確認(ビルゲイツが言ってた!😃)しているだろう。

だからこそ結局
「おれはわかっていてお前は分かっていない」
というユルい差別主義者的な発想が必要なのだろう。

最初に述べた高校時代の同期は、別に一生「資産形成」だの「DX」だの 小難しいことは理解しなくていい。

逆に私は未婚なので、彼らが当たり前に有している「既婚者仕草」が一切わからない。

陰謀論者は永遠に「5Gに接続」されないように怯えて暮らしていればいい。

彼らと同じ社会を構成している以上、そんな人間と同じ船に乗っているのだ。

重要な意思決定も彼らと同じ社会で行なっている以上
「まぁ、お前は陰謀論信じてるから この説明はわからないよな笑」
「お前は独身だから、おれの苦労なんてわからないよな笑」
「真実を知らないお前らじゃ、塩化ナトリウムと食塩の区別はつかないよな笑」
と言った態度で、お互い踏み込まず 関心を持たず過ごしていくのが精神衛生上
一番楽である。

その結果、船が沈没するような結果になったとしても 少なくとも自分の大切な人くらいは一緒に脱出できるように 知識を貯めて実践していこうと思う。



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