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眠れぬ夜の奇妙なコメント師「明日、地球が粉々になっちゃうんだって」

更新履歴
20210809 初稿
20219810 konekoさん、小牧秋さんを追記

NEMURENUの皆さんお元気ですか?
頂戴したコメントにお返事出来ておらず、すみません。近日にはなんとかお返事したいと思っております…。
先月のアンソロジー「明日、地球が粉々になっちゃうんだって」はオールスター感のある記念誌的な号となりました。ご参加の皆様、ご覧の皆様ありがとうございました。
此の度も何処からともなく「眠れぬ夜の奇妙なコメント師」が集まって放言致しております。自由闊達のコメント集をお楽しみ下さい。

目次
眠れぬ夜の奇妙なコメント師
次回テーマ発表
次次回テーマ候補募集中

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眠れぬ夜の奇妙なコメント師


無題2

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おにいさまへ・・・

コメント師プロフィール
ネムキに参加して2年以上、1度も欠席してないのに、さっき気付きました。

08小説「LAST OF EARTH」蔵居おりょう
10小説「My Sweetie π」りりかる
11小説「世界の終わり」闇夜のカラス

"全体的に見て。センセーショナルなテーマにもかかわらず、あんまりダイナミックなものがなかったかも。日常生活と「地球が粉々になる」というテーマが溶け合って同時進行になっていくというのはいくつもあった。

りりかるさん。『 Sweetie π』
これはダイナミックだな、と感じました。星を創る神様が地球に行って、ときめく恋を見付ける。作者の他の作品のように、これも全体がピンク色に発光しているようでした。そうじゃない違う色の作品もあるけど。どっちにしろ、自分の色を持っている、他の人に書けない、独自のものがあるというのは大事だな、と思います。私の色ってなんだろう? 考えると難しい。パンチのあるものが書きたいな。この作品はパンチがあった。この先も、この調子で、ぐんぐん右肩上がりで行ってください。

蔵居 おりょうさん。『LAST OF EARTH』
これは、シンプルに面白かった。若いカップルの日常の中の日常。誰にもあるような日常の想い出。そこに誰かが言った、ほんとかどうだか分からない「地球が粉々になる」という噂。それを聞いてから、この男女の関係が微妙に変わっていく。微妙なところがいいんですよね。私って、この「微妙」というのが苦手かも知れない。いい勉強になりました。私って、白黒つけたがるんですよ、すぐに。

闇夜のカラスさん。『世界の終わり【短編小説】』
この方の作品には、よく妖怪とか神様チックなものとかが出て来るんですよ。それが個性になってるんですね。今回は、白さんという白猫。猫に地球が終る、ということを聞かされて、主人公は気になっていたライトという男子生徒に告ってしまうわけです。「月」と書いて「ライト」と読ませる、キラキラネーム。好きです。だったら彼女は地球だったのかも。彼の方も彼女のことが気になっていた、ということで、その設定にドキドキします。最後にもうひとパンチあったらよかったかな? どうかな? っていう感じです。「?」と「!」のあとはひとます空け。それからここんとこは私も分からないのですが「見れる」とか「来れる」って、会話以外でも使っていいんですか? 三人称のコメディだったらいいのかも。誰かに聞いてみてください。それから「見る」が「観る」になってるところがあった。この長さなら短編じゃなくて掌編かな。老婆心です。この方独特の素直な情感は絶対失くして欲しくないな、って思います。"

無題2

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ななしろ さん

コメント師プロフィール
ラジオネーム恋するウサギちゃん世代。夏が好きなのに外に出ない。

04小説「プラテネス、アイキャンディ」朝見水葉,
15小説「繰り返し、何度も砕かれる」民話ブログ
17小説「.(period)」ウネリテンパ

"世界の終末といえば相対性理論というバンドの「小学館」という歌を思い出します。気になった方は探してぜひ聴いてみてほしい。癖になっちゃうかもよ。
個人的に世界が繰り返されるお話というのが大好物なので、今回のテーマはとてもおいしくいただきました。さてさてわたくしのお気に入り3作は。


04小説「プラネテス、アイキャンディ」朝見水葉
就活というリアルさの中に「写真機の中、前髪を切る。」「ビーチサンダル」などが登場してきて、こうやって世界は殻を脱いで終わっていくのかなと感じた。「私が買ったのは、飴では無いと気がついた。」なんだったのかはわからないけれど、とてつもない買い物だったんだと思うとこのフレーズ、痺れます。

15小説「繰り返し、何度も砕かれる」民話ブログ
粉チーズ、キャベツ太郎。給食のソフト麺。タコ焼き。民話ワールド炸裂の心地よい最期の日。繰り返す世界はあまり深刻ではなく、何度でも出会いたいと思わせてくれる。秀逸です。

17「.(period)」ウネリテンパ
女子たちのさわやかな会話から一変し、何度も軸がぶれて真理がみえてくる。不可思議でくるくる螺旋階段のよう。リズムが生き生きしていておもしろく読めた。


まとめ
もし世界が終わるなら夏がいいなぁ、と思うくらいには夏が好きなのに、海にも山にもプールにも行きません。頭皮がまっしろすぎて美容師さんに心配されました。夏のどこが好きなのかって? サンサン太陽サン!"

無題2

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Alice in the end of crazy world さん

コメント師プロフィール
"こんにちは。
アリス・イン・ジ・エンド・オブ・クレイジーワールドと申します。
このクレイジーな世界、あなたは楽しんでいますか?
地球最後の日には、みんなでティーパーティーしましょう。落星紅茶を飲んで、うさちゃんの作ったクッキーを食べて(桃の旬だったからか、あちこちで桃が登場していたのが、印象深かったです)。
今死んでもいい!っていう程の幸せとか喜びとかエクスタシーとかを感じてる最中に死ねたら素敵ですね。そしたら、明日地球が粉々になったって、「地球粉々フェス!」なんて笑いながら粉々になる。そんなクレイジーな願望もあるけれど、理想は「今日は死ぬのにいい日だ」って自分で逝くこと、ネイティヴアメリカンの様に。
私は何を書いているのでしょう。すみません。本当に「NEMURENU」まま、朝が来てしまった。それでコメント書こうと思いました。
今回は本当に素晴らしい作品しかなくて、選ぶのが大変(あの人のもこの人のも、初参加の方々も、みんな、とても素敵でした)。こうして書きながらも何度も迷ってしまう。そして無駄に長文になってしまった、ごめんなさい。
"

07詩「ヨルとヒカリとキミとボクと」くにん
15小説「繰り返し、何度も砕かれる」民話ブログ
17小説「.(period)」ウネリテンパ

"ウネリテンパさん「.(period)]

「NEMUREN」AI。ので可笑しな時間にきっとちゃんと働いていない脳みそを駆使して書いています。
ウネリテンパさんの世界。なんと表現したら良いのか。小説、ですよね?それよりも、詩の朗読の様な。謎々が重なりみたいなオムニバス。

終わった恋を埋める、恋の数だけマイ・シャベルにハートのシールが増えていく(私にも埋めるべき恋があるの。君たち、私の分も埋めてくれない?ハートのシール、あげるわよ)。
私が年齢的にもっと乙女だった頃、この地球を動かす力は乙女達の恋だ、と云う様なことを島田雅彦が書いていたのをよおく覚えてる。そして本当にそうだな、と常々思っている。

菫色のマグニチュウムが、地震の原因。ロマンティック。

「ナトリウム。カリウム。アルブミン。グロブリン。」
「つまり、涙だ。」と博士は云う。
「つまり涙です、ここまでは。」
「続けて呉れ。」と博士は云う。
「続けます。イトシン。コイシン。ライセデEアイタイン。」
「つまり、恋だ。」
「つまり恋です。」
□□□
つまり。マグニチュウムとは、涙と恋との混合物であった。

私は読むのをやめて、涙の成分を調べた。うん、学校で勉強したからなんとなく覚えているのだけど。

〜涙は人間の排出するもののなかで一番きれいなものです。 成分は98.0%が水で,そのはか,約1.5%のナトリウム・カリウム・アルブミン・グロブリンなどのほか,0.5%のたん白質がふくまれています。 涙が塩辛く感じるのはナトリウムが含まれているからです(目の辞典・目の構造より)〜

続いて私はググった、ええ、恋の成分を。
ウネリテンパさんしか出てこないではないか(当たり前)!
イトシン。コイシン。ライセデEアイタイン。
なんてお茶目なのでしょう。

愛しい。恋しい。来世でいい、逢いたい。

珠玉の愛の詩集、ですね。

民話ブログさん「繰り返し、何度も砕かれる」


私の好きな映画の中に、輪廻転生モノがある。「クラウド・アトラス」は何回も見て、あの人が今この人で男女も立場も入れ替わって……なんてチェックしながら、カルマの解消・浄化をしながら、人々は生まれ変わる(今敏の「千年女優」も見たけど目眩く展開で追いつくのが大変)。

民話ブログさんの描いた輪廻転生は。
給食のについてくるミートソースの粉チーズのノスタルジックな記憶と共に始まる。え?そんなの付いてたの?少なくともうちの学校の給食には付いてませんでした。

そしてムラサキ愛、或いはネムキリスペクト(もしくはNEMURENU)愛、を感じるキャベツ太郎の粉々。粉。粉モン……。そこに織り込まれるブラックな時事ネタ。スピリチュアルの扱い方の絶妙に唸らされました(レ○ティリアンのこととかも書いてますよね?)。
え?今、どこ?今どっちが、どっち?何度も粉々になる地球。わからなくなる。でも、もうそんなことはどうでも良くなる。気づくとその輪廻転生の大きな渦の螺旋に巻き込まれている。

自分が自分の世界の創造主である。
ということ、を世紀末の私たちは殆ど知らなかった訳ですが、21世紀になると、インターネットと共にスピリチュアルなことが世間に浸透していきました。数年後にはそんなことは常識になっていることでしょう。

「自分の描いた物語や世界を現実化する能力もしくは呪われたギフト」のようなものを獲得してしまったんだろう。

ツインソウルの目眩く地球粉々。ぶっ飛ばされました。……面白かった!!

くにんさん「詩・ヨルとヒカリとキミとボクと」 &ノートさん「ヨルとヒカリとキミとボクと(くにんさんとノートさんの共作です)」

私は好き嫌いが激しい(というか、好みがハッキリしている、と言えばほんの少しだけ柔らかに聞こえる?)。
ライナス症候群の様に、好きな作家の作品を延々と読み続け、好きな曲を延々と聴き続け、家人に疎まれる。
だって。好きなものは好なんだもの。仕方ない。あなただってそうでしょ?
そんな私の心を奪ったのが、「ヨルとヒカリとキミとボクと」。

まず、くにんさんの詩を読んだ。
フラジャイルな、心に寄り添う想いの結晶。
あなたは黒く塗りつぶされてなんかないのに。ギラギラし過ぎる光を優しく吸い込んでくれている。きっとね、眩し過ぎる光は凶器なの。私の光を貰ってくれてありがとう。私の存在価値を愛してくれて、ありがとう。
でも、覚えていてね、私の存在価値はあなたとequalなのよ。気づいたら何故か自分が「君」になっていた。いいな。私もこんな風に愛したい。愛されたい。

君の光を美しく輝かせるのは 僕のような人だ
たくさんの経験で得た粒子で 白く濁った人だ
たとえ明日僕が 粉々になったとしても
僕の中から飛び出した粒子が 君の光を輝かせるだろう
僕が集めた粒子は 君の光を反射することができる
見たこともないような 豊かな色彩で
想像を超えるような 夢幻の変化で
輝くことができる 叫ぶことができる 君を 喜ばせることができる
最後に、「僕」が自分の存在価値を認める。その力強さが美しい。

それから、ノートさんの曲を聴いた。ギターがいい。メロディがいい。声が、いい。
ギターの音の優しいのが切なさに磨きをかけて、どうしようもなく悲しい。
優しさが悲しい。
追い討ちをかけてノートさんの優しい声が懐かしい感情と記憶の断片を呼び起こして、泣きたくなった。
ノートさんがメロディに乗せるためにリライトされた歌詞は、文字だけで見ると、別の作品。
ひと粒で、三度楽しめた、ほろ苦いキャラメルでした。すみません、だからセットで選ばせていただきました。
"

無題2

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ゴテンマリシティ さん

コメント師プロフィール
"・コメント師のときはこの名前で固定することに。
・反省したのに今月もぎりぎり。
・今読んでいる本:アン・タイラー『アクシデンタル・ツーリスト』"

06小説「マナ」クマキヒロシ
11小説「世界の終わり」闇夜のカラス
15小説「繰り返し、何度も砕かれる」民話ブログ

"ネムキリスペクトに参加すると、『NEMURENU』のアンソロジーがまとまり、ムラサキさんによる解題の投稿が楽しみになります。
今月の目次も、テーマの圧もあって壮観でした。y.さんの魅力的なgifから始まり、錚々たる顔ぶれの、常連、新参の方々による創作、最後はコラボの音楽で美しく閉じられるというスペシャル感。どの作品もすごく良かったです。今回はその中から、私の独断で次の三作をコメント師の集う場に取り上げることにしました。

最初にあげたい作品は、

11小説「世界の終わり」闇夜のカラスさん

主人公悠由とライトの、恋愛パートにおける初々しさと大胆さの混じり合った距離の詰め方。何と言ってもライトの個性の強い登場の仕方。これらが物語の中に収斂されて着地も見事に決まっています。読ませ所、見せ所を設けて、読者の興味を離さない構成に、相当に書き慣れた、手練れの呼吸を感じました。
何より「シロさん」の使い方が素晴らしく、それがこの作品を特別なものにしていると思います。
人語を使って意思疎通のできる「猫」が登場するからといって、この作品はファンタジー小説の方向には傾斜していきません。「シロさん」は超越的存在としてリアリズムに留まります。言うなれば絲山秋子の『海の仙人』に登場する白いローブを着た四十がらみの男性の姿をした神様。明らかにこの世の存在から超越しているのに違和感なくリアリズム小説の中に溶け込み、作品の中でなくてはならないキーパーソンの役割を担います。両者は私の中で同等の位置付けにあります。シロさんの存在が機能するのは、悠由とライトの誠実で思いやりのある人柄がじんわりと伝わる完成度の高い恋愛パートがあるからこそでしょう。
世界の終わらせ方も、その手があったか、という心地よい解釈を誘います。二人が付き合うことになったことを知ったときのシロさんの反応はどんなものだったろう……と読み終えたあとも、しばらくそんなことを想像していました。

15小説「繰り返し、何度も砕かれる」民話ブログさん

書き出しから予想もしないところに連れて行かれる展開は今回も健在で、地球が粉々、から、粉もの、へと発想が向かうのも、単純な連想ではなく、築き上げた思考の堆積を経由しての特大級のジャンプであると感じました。時事を取り込みながら哲学の深淵に向かう語り口の技術。料理やお菓子が出てくる親しみやすさから形而上的な方向へと舵を切る鮮やかさ。挿入される写真も、惜しみなく世界観をアシストしていて、これが民話ブログワールドなのか! と民話ブログさんの作品にまだわずかしか触れていない、歴の浅い私は、遠吠えのような感嘆の声をあげるとともに、過去作を遡りたい気持ちが湧いています。

06小説「マナ」クマキヒロシさん

バンドの青春物語は、どんな個性のメンバーが顔を揃えているかで方向性が決まることがあると思うのですが、この作品はキャラクターが立っていました。メンバーたちのそれぞれの会話や行動から、自然と読み手の中で人物の個性が構築されていくのを感じました。一人称の語り口でこの描写力、スマートな描き分けは、さすがだと思いました。
さらに何気ない細部も読ませます。軽音楽部の先輩でメンバーたちの憧れの女生徒真菜さんが、Tシャツ一枚の姿になったとき、膨らんだ胸のせいで裾がスカートのようにひらひらと揺れている、といった描写は目に浮かぶもので、共学校経験者の私としては一気に青春の追憶に飛ばされる印象的な場面でした。また、真菜さんから「はい中野たち!」よ呼ばれて、そのあと(たちって、言う顔をするトミーと山瀬。)という記述がありますが、(たちって、言う顔)が、どんな顔か思い浮かんでしまう文脈づくりの巧さもここに特筆しておきたいです。
恋と友情と青春の三つ(スリーピース!)が揃ったときの「ときめき」というものを、この作品は満たしてくれます。要所要所に挿入されるリリックに魅力的な言葉があり、もしもスリーピースというバンドが実在していたら、彼らの演奏を聴きたいと思いました。特に、山瀬を観たいです。"

無題2

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塵芥みさ子 さん

コメント師プロフィール
主婦を長年。食いしん坊。ボウリング、カラオケが好き。

00gif「悲観主義者と楽観主義者の友情」
05漫画「地球最後の日にクッキーを焼く」絵な子
17小説「.(period)」ウネリテンパ

"00 gif 「悲観主義者と楽観主義者の友情」y.
まず一目みて、かわええなあと思いました。
もう一世紀ほど以前の事やけど、わたしが女学生してたとき、ちょっとした事で「あかん、もう目茶苦茶や。地球割れてまうわ」なんて思いつめる事、ありました。でもそれを、仲の良いおともだちに、話したら「あはは」なんて笑いとばされる。そうすると、自分の悩みも何だか、かあるくなって、頭のなかで粉々なった地球もたちまちよみがえる…そんなふうに、皆でタコ焼きするとか、お味噌汁あたためなおして、おナベの底から味噌がもわもわするのをじっと見てる…みたいな破壊と再生?がくり返される岐阜(じゃなかったギフそれともジフでしたっけ)、ついぼーっと、いつまでもながめてしまいました。


05 漫画「地球最後の日にクッキーを焼く」絵な子
これもかわええねぇ。うさぎさん表情、豊かです。
地球が最後の日にクッキー焼くのもええですね。わたし出身が関西なもので、最後の日になったら、ついタコ焼きとか粉物になっちゃいそうで満腹です。ちょっと甘い物を腹八分目というのが、ホントは丁度ええんや思います。シャボン玉も、なつかしい。むかし父親がタバコのけむり入ったシャボン玉して、それ思い出しました。煙が入ってる分、普通のより重くてあんまり浮かばないんです。それが割れると、ピースの白くて、濃い煙がぼわっと。あれは、子供心に不思議やった。
最後に、流れ星だまってみてる場面も、すごく好きです。


17 小説「.(period)」ウネリテンパ
文章だけど、音楽みたいですね。たとえば「未知、既知」「偽知、偽知」ってギ音ですか。カラオケで自分でお気に入りの曲入れたり、友だちが歌ってるときに画面の歌詞、じっとながめてたら「あら、こんなこと歌ってたんか」ってびっくり、するような感じです。それからうまい事、あんまり言えないのですが、読んでるのに耳できいてる、みたいな気しました。とにかくえらい洒落てはる。それで、読み返したりきき返すたびに、いろんな場面浮かびます。戦後すぐの頃、わたしがまだ若い頃、よく泣かされた想い出と、それからイトシン、コイシン、ヒロポン、それにライセデEアイタインですか…わたしも、闇市の横の空き地なんかに、よく埋めました。おりにふれては頭のなかで掘りかえして、最近よくそれをながめたり、してます。わたしも、いろんな事あったなあって、これ読んで思い出します。あと最後に出てくるワンちゃんの玉、すごくかわいらしい。毎週水曜、仲間とボウリングなので、それこそ地球みたいに玉投げてストライク!ハイスコアねらいますね!"

無題2

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シリ化ゲル芳一 さん

コメント師プロフィール
シネマ大好き島根出身、都内在住。パンクファッションを好むが、別に音楽そこまで詳しくない。六畳ワンルールから今日も出ずに午後にテレ東でやるB級映画とサブスク動画の更新チェックに抜かりなし。映画レビューのブログとかで日銭を稼ぎたい!現実なんて非現実!おれはいつでも乾いてる!できたら働きたくない!オッケーGoogle!世界支配!独身。

10小説「My Sweetie π」りりかる
16小説「終焉」村崎懐炉
19音楽「ヨルとヒカリとキミとボク」ノート

"16 小説「終焉」村崎懐炉

まずなんといってもシネマ。webで文章を読んでるのに、これはもう映画。なにせプロローグ的なシーンが終わって、マウスで↓にスクロールそれか指で画面をスワイプさせていくとタイトルバック(!)まで出現するんだぜ。これにはびっくらこいた。
そして内容自体もまた映画的だ。宇宙を走る列車、それから名前が「鉄郎」ってなればもう否応なく999が連想される。でもメーテルは出てこない、その代わり変なオッサンが出てきて鉄郎少年に寄り添い導くのだぜ…! そこに続けて挿入される、幽霊列車が爆発するサイレント映画なイメージ……宇宙に散る少女の頭部と、その眼差し。なんていうシネマ! これは残酷にして美しい伏線か?
そこからもまた次々と印象的なシーンが展開。オッサンと鉄郎は屋台でうどんを啜り(『ブレードランナー』リスペクト?)、それからオッサンが懸命に奮闘する姿も愛らしく、思わず鉄郎と一緒にオッサンを応援したくなる。ところがラスト近くでの転調! これには全くしびれた。しびれ電気羊! そうしてカメラは主人公の少年から、それを見送るオッサン主観に移り変わり、惑星と世界と物語が終焉へと向かう圧倒的なラストシーン。
……これはまさにシネマ! 映画的な体験! 普段は本など読まない自分にも感じられる一篇の詩のような叙情性、それらが同時にやってくるヤバ体験。最高。リピート確定。さあもう一度、地球に残された幽霊たちに思いを馳せる、レッツゲットナウシネマティック体験!


10 小説「My Sweetie π」りりかる

90年代後半から00年代にかけてのノリだとかテンションが、見事に頭の中でフラッシュバック。たとえば、おそるおそる読んだケータイ小説に出てきた女子高生の生態(実体かどうかは分からない)を思い出したんだぜ。
あの極端に性的で暴力的な世紀末女子高生の世界。あの頃おれは地元の田舎町でポケットに刃物を忍ばせる(そして実際にそれを出す事はない)、そんな内向的で陰気な日々を送っていて、まさに畏敬の対象かつフィクショナルな存在に思えた魔界都市SHIBUYAの女子高生。「え、何でそんなこれみよがしなホストとかヤンキーになびいちゃう?」「そ、そんなすぐやっちゃうのか……」「やたら性暴力の被害にも合うよな……東京超こええ」って、あの頃の畏怖がぶり返したりもしたが、この作品の主人公はギャルでありながらもオタク趣味もあり、そこまで恐ろしくもなく親しみがもてる。でも実際はインド神話の破壊の女神の顕現なんだってんだから、そこがまたぶっ飛んでるぜ……!
それから作中に挙げられる映画のラインナップもいい。レンタルショップで借りた『恋する惑星』にはおれもときめいたし、『カーマスートラ』はインドエロス満載そうなパッケージ片手にフリーズしていた童貞臭い想い出。そして何といっても『バッファロー66』だ。ヴィンセントギャロが「駄目だ、うまく生きられない」とか便所でメソメソするシーン、恥ずかしながらおれも一緒にメソメソしそうになった。勿論いまでも油断するとメソメソしそうになるぜ…。おれは実家の部屋に自分で習字したパンキッシュな張り紙ベタベタ貼ってたんだけど、一番目立つ場所に貼ってあって、遊びに来る友達も「こいつはcoolだ!」と口を揃えていうのは「クリスティーナリッチ」って書いてあるやつだった…。
とか、そんなフラッシュバック体験がもたらされた。読んで色々考えさせられる、イメージ喚起される、なにか語りたくなるってのは、それが良い作品って事だ。それから最後がインド神話宇宙的にハッピーエンドっていうのも世紀末女子高生物語として調和してるなって思ったぜ。


19 音楽「ヨルとヒカリとキミとボク」ノート
 +(07 詩「ヨルとヒカリとキミとボクと」くにん)

まず二人の共作、という事で、ややルール改変かもしれないが一応()付きで二作品挙げさせてもらった。おれはそういうところパンク(ファッション)だから、どうか勘弁してくれっ……!
そして本題。解題記事の配置的にも、この作品は映画のエンディングみたいに思えたぜ。たとえばベッソンリュック氏の『レオン』のエンディングテーマなんかは物悲しい歌詞も作品とマッチして好きだけど、こっちは物悲しくもどこか優しい。例えば、くにん氏の元の詩なんかはとくに、文化系クソ野郎は皆好きでたまらない(多分)レディオヘッドの『クリープ』なんかを連想させる。「おれはクソ野郎……なのにお前はひどく特別でかがやいて……おれは一体どうしたら」って、そんな事ばっかりウジウジ考えていた思春期に退行して思わずまた地球を粉々にしそうな気持ちまで黄泉返りしてセンチメントしちまう。そこにコラボレーション、ブルージーなメロディと歌声が加わり、ノート氏の現実に寄せられた(多分)アレンジもされるわけだけど、そうするとまた違った味わいになる。
ムラサキ氏もコメント欄で言っていた「くにんさんの優しさとノートさんの優しさは種類が異なる。それが混ざって、また新たな優しさに変じたようです。」まさにそれだと思ったね。だから勝手に引用したぜ。
そんなふうに、たとえば人によって違う「地球粉々」ってビジョンと、それを抱かせるその人の現実ってものがあって、それらが混ざって化学変化してさらに微分積分とかシェイクとかコラボされて、それがまた各オーディエンスの頭数で割ったフューチャリングな結果としてまた自分の世界に還元されるのかも……って、何書いてんだが自分でも分かんなくなってきたからリンチデヴィット作品でも観てもう寝る(悪夢確定!)ことにするけど、とにかくエンディングテーマとして「これはいいな……!」そう思ったんだぜ。"

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尻の穴痒夫 さん

コメント師プロフィール
3DCG制作にハマり中

00gif「悲観主義者と楽観主義者の友情」
02小説「母星」海亀湾館長
16小説「終焉」村崎懐炉

"はじめに申し上げておきますと、今回は全然読めていません。
投票した人にも、読んでいないかたにも失礼ですが、コメント参加させていただきます。

まずは「悲観主義者と楽観主義者の友情」です。
簡単なGif制作をしたことある身としては、この作品の手間を考えてしまいます。
愉快なgifを鑑賞しながら、あーここ面倒だ、コマ数減らしたいとか思ってしまいます。
それに、慣れていないと思ったより思った風に動いてくれないのです。
ネズミが走ってるgif を作ったつもりでも、泳いでる風に見えてしまったりするんです。
Gif は大変なんですっ。

続いて「母星」ですが、地球が粉々になる話を地球外でやるというだけでにくい発想なのに、さらに既に地球は粉々になっていて、離れた惑星で、光が届く時間差で観察するというのは思いついたときこれだとしか思わないと、思いました。

最後に「終焉」ですが、奇妙な設定だと思っていたら、最後に悲しい話になって、やられました。
何故若者は瀕死でもう一人の男は死んでしまったのか、勝手に考えてしまいました。


無題2

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亡骸三太夫 さん

コメント師プロフィール
"漢中天坑群に月兎と一緒に暮らしている。主食は煎餅。好きな芸能人は羅生門綱五郎。
関節が弱い。最近血液が緑色になる。
好きな言葉は「鯨骨生物群集」"

14小説「桃源郷の桃とタロウ」千本松由季
15小説「繰り返し、何度も砕かれる」民話ブログ
17小説「.(period)」ウネリテンパ

"住処から少し離れて松林の公園の小高い丘に立つと、居並んだ松樹の隙間に海と浜辺が僅かに見える。
その昔、昭憲皇后が御用邸に来た折に浜辺の野草を自ら摘んだと、地元では由緒ある浜である。そうした逸話以外に浜辺は小狭くて取り柄がない。

夏日、公園の丘に子どもらは群がって王国を作るのであった。丘はコンクリートで固められ、鋲が打たれて公園側には滑り台が作られていた。滑り台の反対側、浜辺の方は斜面に沿って松が林立して薮である。
子供たちはその松林の奥に秘密基地を作っていた。

私、つまり子どもらにとっては見知らぬ大人に、彼らは秘密基地を自慢したいような、秘密基地の隠然を守りたいような、目をきらきらさせ乍ら赤ら顔の複雑な面持ちを見せるのであった。

私は松林の向こう側に見える僅かな坪庭のような海を見ていた。
波のない静かな日であった。太陽が海と松林の光陰を両分していた。
背後でわあっと子どもらの歓声が上がった。

「蜥蜴!」
と男児の叫ぶ声が聞こえた。
滑り台を降りた私に男児は得意顔で指先の収穫物を見せた。
彼の指先に蜥蜴の尻尾が蠢いていた。

「尻尾!」
私は言った。
蜥蜴が自らの尻尾を切って逃げることは知っていたが、その尻尾がこんなに元気に動くとは知らなかった。

この尻尾は何だろう。
生きている、とも違う。死んでいる訳でもない。
生死の狭間に蠢いている。

元気な、死体だ。

間もなく尻尾は力を無くした。だがしかし未だ死ではない。触れれば思い出したように動く。ロッキングチェアに揺られて睡眠に堕す老翁のようであった。

子どもらは別の遊びに夢中になった。
私も離れた。
坪庭のような小さな浜辺を素足で歩いてみたかった。

誰もいなくなっても堆積する松葉の上に、それは横たわる。

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人間は遊びの季節の中にいる。
それは夏日の陽炎のようだ。

小説を書くという行為もまた陽炎のようだ。陽炎のような遊びだ。

夏日に因み、本アンソロジーの中から蕩揺と遊ぶ事を愉しむ三題を選ぶ。

本当は良い作品が多くて選べないのだけれど、蜥蜴の尻尾が指し示したものを選ぶ。文句は尻尾殿に言ってくれ給え。

.(period )/ウネリテンパ氏
繰り返し、何度も砕かれる/ 民話ブログ氏
桃源郷の桃とタロウ/千本松由季女史


「イトシン、コイシン、ライセデEアイタイン」なる物質を本当は誰もが知っているが、それを忘れているだけだ。
いつの間にか我々は本当の事しか言わなくなった。最も顔して本当の事ばかり言っても、本当の事は言い表せない。ホップステップジャンプと理の世界から空想に飛躍する。そこは自由だ。夏休みの子供が描いた落書きの如く自由で、出鱈目だ。しかし、真実だ。 本当の事以上に。恋の三元素も、この世の真実も、道徳も理も夏休みの子どもらだけが知っている。
本書を読んだ時に自らがいつの間にか世迷言一つ吐けないツマラヌ大人になっていた事に愕然とした。


民話ブログ氏はループ構造を好む所が、偉才のGIF職人y.氏に似る。これまでに幾度も言及した事だがy.氏のGIFには永遠がある。図柄が単に繰り返されている、という事ではない。物語が、起承転結が永久に繰り返されている。
序破急の急と終わった結末が緩徐の序の躍動となる。
動力が損なわれず永久機関が完成している。魔法だ、超科学だ、ムーだ。
その永劫回帰を民話ブログ氏の世界もまた持っていて、氏は超時空を何度も繰り返し生きている。彼は悪神のように、童のように何度も地球を壊す。地球が、何度壊れても良い、すぐに蘇るから。終わるという事が、新たな始点の躍動になっている。そんな発想は無かった。全くやられた。

蜥蜴の尻尾の活きのよさは全く無駄だ。いや無駄では無い。少なくとも猫は元気の良い蜥蜴の尻尾を肉球で幾度も叩く事だろう。
その隙に蜥蜴は逃げる事ができる。
千本松さんの本作は必要な所作は省かれて無駄なものばかりが詰め込まれる。いや、無駄ではない。
遊びだ。
秘密基地に隠された我楽多だ。
余暇だ。猶予だ。
夏だ。
この我楽多のなんと光り輝くことか。

海中の蛤が気を吐いて蜃気楼を作り出す。

史記の天官書にいはく、海旁蜃気は楼台に象ると云々
蜃とは大蛤なり
海上に気をふきて、楼閣城市のかたちをなす
これを蜃気楼と名づく
又海市とも云
(鳥山石燕:今昔百鬼拾遺)

海の上に市が立つ。
それは大蛤の見る夢だ。

海市に人はいるか。
いる。
沢山、遊んでいる。
蜥蜴の尻尾を肉球で叩く
我々のような奴らが沢山。
"

無題2

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koneko さん

コメント師プロフィール
出先からダッシュで書いてコメントを書いてるkonekoですにゃ

00gif「悲観主義者と楽観主義者の友情
05漫画「地球最後の日にクッキーを焼く」絵な子
10小説「My Sweetie π」りりかる

"先ずは、現在時刻が8/9の23:52分にゃんですよぉ。
遅れてしまってすみませぬ。。。

動画を2本創って、そのために
1人8合唱とかして、その後
姫路まで飛んでダッシュで飛んで帰宅したのが
昨日の今頃でして🎈

本日も本日で、出先に出ている間に色々と
問題が発生していたので対応に追われて
今に至りますニャ🐾

と、いう訳で、採用して貰えニャかったら
それまで!というダメ元で書きますニャ📚

先ずは、y.さんのGIF画像が凄く好きですにゃ〇

地球がパズルピースみたいにばらばらににゃって
それを水風船みたいに絞り出して綺麗に戻して
頭を撫でてあげる

色合いも仕草も爽やかで可愛くて
一目見ただけでキュンとしましたにゃ🌈

2つめは、絵な子さんの「地球最後の日にクッキーを焼く」が
好きですにゃ🍪

明日、最後やで!と言われても日頃と変わらない生活を送るって
ある意味、一番の贅沢かもしれにゃいと思う訳ですニャ(∩´∀`)∩

しかも、一緒にクッキーを作って、シャボン玉吹いて、踊って
夜の空を眺めてくれる仲間もいる🌉

最高ですニャ( *´艸`)

1番最後の言葉のにゃいイラストで終わる展開も
趣があって、めちゃお気に入りですニャ🌠

最後は、りりかるさんの「My Sweetie π」が
好きですにゃ💛

「ときめき」を探す旅、良いですにゃ〇
私は、恋愛における「ときめき」は二次元ですが
生きていく上での「ときめき」をリアルで探すのは
得意ですニャ🌷

遊びに来てくれる蝶々と戯れたり、
風の声に耳を傾けたり、猫じゃらし追いかけて見たり(笑)

でも、やっぱり、恋愛の「ときめき」を
探す旅にでも出て見たいですにゃ🎈

せっかく「恋する惑星:地球」に
いるのですからね🌟

彼女の今回の物語では色々とときめくポイントが
あったわけですが、やはりにゃんと言っても
ハンカチのシーンは良いですね♪

貰ったハンカチをお布団の中で夜に抱きしめつつ
回想と妄想を繰り返してときめきの反芻を行う

めちゃ良いですニャン(*ノωノ)

と、いう訳で、今回のお気に入りトップ3は
上記の通りですニャ〇

遅れてしまってすみませぬ。
いつも綺麗に纏めて下さるムラサキさんに
改めて謝意を述べて、おやすみなさいですにゃ🌟🐈

"

無題2

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*次の小牧秋さんのコメントは「作者、作品を太字で表記」という指定があるのですが、太字(B)の仕方が分からないので、そのまま標準字体で表示されています。すみません!

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小牧 秋 さん

コメント師プロフィール
AB型/作図が趣味

10小説「My Sweetie π」りりかる
15小説「繰り返し、何度も砕かれる」民話ブログ

地球

壮大な、それでいて限定的なお題の下、創作者は地球を粉々にするのかしないのか。さらに言うと、「壊れた」のか「壊した」のか。「壊れない」のか「壊さない」のか。はたまた、地球以外のものを壊すのか。
苦手な文章で述べるよりも、好きな作図?で今回の感想をまとめてみました。

先にお詫びを申し上げますが、図中、作者の方が目指した方向への振り分けになっていない等の不備があるかと思います。ひとえに私の読込みの甘さです。ご容赦いただけると幸いです。(勘弁ならん!という場合はコメント欄でお知らせください。)
※大槻ケンヂ氏のインタビューは振り分けをしていません/個人的にはオーケンは地球を壊さず地球以外のものを壊してきたタイプに思います

折角こうして図にして振り分けてみましたので、縦横無尽に図中で大暴れをしている

民話ブログ「繰り返し、何度も砕かれる」
りりかる「My Sweetie π」 を選出します。

「繰り返し、何度も砕かれる」を書いた民話ブログ氏は、地球の受動的崩壊も能動的な崩壊も描き(かつ永劫ループ)、そして地球以外の地球的アイテム「キャベツ太郎」をも壊す、破壊の王です。
単なる地球の最期ではなく「粉々」を誰よりも表現し切っていらっしゃると思いました。

りりかる氏も「My Sweetie π」にて惑星を能動的に「壊して」おり、大暴れっぷりが素晴らしかったです。こちらも文句なしの破壊王。その一方で地球自体は「壊さない」。やはりここも壊れないではなく、壊さないという能動的なスタイルが面白かったです。


そして3選目は非常に悩んでしまい選出ができませんでした。
上述の大暴れ破壊王のお二人(失礼な物言い/すみません)に対して、地球崩壊を最終的に煙に巻いたお三方が印象に残りました。

蔵居おりょう「LAST OF EARTH」の、「さあ地球は崩壊したかな?(どっちでもいいよね!)」という爽やかな態度。

村崎懐炉「終焉」の、地球崩壊までの瞬間をどこまでも引き延ばしていくようなアキレスと亀的な微分感覚。崩壊はすぐそこまで、でもまだ訪れない。

ウネリテンパ「.(period)」の、「粉々になった地球の上で人が暮らしていますと書けば、粉々になった地球の上で人は暮らせる」という文章でしか成し遂げられない大ペテン。

お三方の崩壊への抵抗には、それぞれの面白さ・美しさがあり、1作を選べませんでした。(でもいいところが沢山書けたので満足です)

"

無題2

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今回も大変なボリュームです。1万3000文字の偏見です。とても読み応えがあります。この偏向の発露、楽しいですね!

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次回テーマ発表

そして、コメント師様たちが暗躍する裏側では次回テーマの決定投票が粛々と進んでおりました。

NEMURENU40th 記念すべき40回。果たしてテーマは?

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「懐中電灯」です!!

懐中電灯!?ルーメン!

毎度毎度奇抜なテーマでございます。

NEMURENU募集要項
「懐中電灯」を直接、間接的にテーマにした作品を募集します。ご参加頂いた作品は「NEMURENU40th 懐中電灯」のマガジンに収録し、解題にまとめます。
ジャンルは文芸、写真、イラスト、音楽など何でもOK。
締切はおよそ8月末日です。

参加される場合は提出作品に「ネムキリスペクト」のハッシュタグを付けて下さい。私の見落としが多いので本記事のコメント欄にも作品提出の件をお知らせ下さい。どなたでもご自由に参加出来ます。ユーザー同士交流したい方、自作品を宣伝したい方、何となく気まぐれに。
note内の記事であれば自選、他薦問いません。

皆様の力作お待ちしております!

次次回テーマ候補募集中

NEMURENUは毎月のテーマを公募によって決定しております!次次回(41th 2021年9月末日締切分)のテーマ候補を募集中です!


というわけで、泥人形の祭典ネムキリスペクト。8月号も無事にお開きとなりました。次回9月号は懐中電灯。世の中を明るく照らして参りましょう。当月もよろしくお願い致します!


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