互選結果と8月号テーマ発表|眠れぬ夜の奇妙なアンソロジー2019

【炭酸水(Sparkling)】眠れぬ夜の奇妙なアンソロジーには沢山の方のご参加を頂きまして有難うございました。また読者投票のアンケートにも多くの方のご意見を頂きました。有難うございます。
読者投票の結果が集計されましたので謹んで発表致します。

眠れぬ夜の奇妙なアンソロジー2019年7月号【炭酸水】

優秀賞
13 短編小説「駅前広場のスケッチ」くにん

入選
02 イラスト 「6月のビール」奥千晴
15 小説「幕を下ろすな。」ウネリテンパ
17 短編小説「夏蜜柑ポップ」ムラサキ
19 漫画「君のそんな馬鹿なとこが好き。」池田ルイ

上記の結果となりました。受賞された皆様おめでとうございます。

優秀賞
くにんさん「駅前広場のスケッチ」

 もしも、ぼくが巨人だったとして
 このコップをひょいと持ち上げて飲み干したとしたら
 いったいどんな味がするんだろうか

街に集う人々を泡になぞらえ、駅前をひとつのグラスにみなす。
その幻想は視覚から味覚に。その詩的転回が炭酸水のように凄烈な作品でした。
今回のアンソロジーでは様々な方が炭酸水を通じてポップを体現しようと試みましたが、本作品もシティ・ポップな光景が目に浮かびます。

入選
奥千晴さん「6月のビール」
この続編に「7月のビール」があります。こちらも色合いが涼し気でビールが最高!なイラストです。
本アンソロジーの互選の傾向を分析すると実は「イラスト」は「弱い」傾向にあります。(投票する人が小説畑の方が多いので)また他薦・過去作も「弱い」傾向にあります。そんな中、奥さんの作品が入選されたことは私も他薦の冥利につきる、大変喜ばしいことでございます。

ウネリテンパさん「幕を下ろすな。」
ウネリテンパさんです。最近は氏に対する敬意から「ウネテン」の愛称が定着しつつあるようです。
文学者は「入水しなければならない」という強迫観念があります。
当小説の主人公もやはり「入水」しなければならない。
そのような文学的入水が本小説のクライマックスです。
ニヒリストであろうとすることは世界の円環から外れた者の防衛機制であるかもしれません。しかしニヒリストを屈服させようと世界は更に圧力をかけます。世界にとってニヒリストは異物なのです。
文学者は時に、そのような抗力と戦っているものです。

わたし「夏蜜柑ポップ」
MaryAnnさんの曲の素晴らしさに追随したおかげで拙作も入選できました。お力添えを有難うございます。
本話をラジオドラマに改稿しようと思っております。8月末には完成させたいな、と。完成しましたら是非、ご覧ください。

池田ルイさん「君のそんな馬鹿なとこが好き。」
上述した通り、「イラスト」「他薦」は弱いという定石を覆して池田さんの1ページ漫画が入選しました。池田さんの作品はどれも面白いですねえ。
今回のテーマは「炭酸水」でしたが、この作品に皆様が「炭酸水」の魅力を見出したという所に皆様の感受性の高さを感じます。

この度は票が分散して僅差で選外となった作品が多くあります。
互選は内輪の座興でございますので、もっと多くの方が投票した時には結果は大きく異なろうかと思います。どの作品も作者の個性が光っており、等しく価値があると思っております。

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「8月号のテーマ発表」

同時にアンケートを行いました2019年8月号のテーマが決定しました。



水槽です。
水槽と云えば・・・(シソーラス 水槽の連想語
等などの言葉が思い浮かびます。
他にも〇〇〇や〇〇〇も水槽です。
〇〇〇の中に〇〇〇ている〇〇〇を〇〇〇する〇〇〇なんて都市伝説もありました。水槽から広がる詩藻は広大無辺に広がります。

きっとこの度も色彩豊かな水槽が並ぶことと存じます。
今月も楽しみですね。
宜しくお願い致します。

眠れぬ夜の奇妙なアンソロジーはnoteユーザー様の新旧作品を一つのテーマで綴っております。ご参加は自薦他薦・新作過去作問いません。ジャンルも小説、エッセイ・イラスト・漫画・動画・音楽何でもどうぞ。
「一行詩から10万文字小説まで、ネムキリスペクトはお気軽にご参加下さい。」

ご参加はハッシュタグ「ネムキリスペクト」をご利用下さい。
またご参加の際には本記事コメント欄等にご一報下さると幸いです。
(私が参加作品を取りこぼしていたら、どなたかこっそり教えて下さい。)

作品のご提出は7月末です。
皆様の作品、お待ちしております。

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