読者アンケート結果発表と次月のテーマ(眠れぬ夜の奇妙なアンソロジー【駅】)

どうも皆さん、コンバンワ。お風邪などひかれておりませんか?
眠れぬ夜の奇妙なアンソロジー【駅】の読者アンケートが集計されました。

駅って素敵なテーマでしたねえ。旅情が溢れます。
昨今は自粛ブームですから、より一層、旅情が恋しい季節です。
さて、アンソロジー恒例の読者アンケートに皆様ご参加ありがとうございました。早速結果発表でございます。

優秀
「天王寺駅中央改札口551前」ひろしさん
「味噌カツ幻想」拙

入選
「東京駅三番線ホーム」千本松由季さん

佳作
「山手線/新宿駅」稲荷直史さん

の結果となりました。
今回は入選作とほか作品が僅差でしたね。作品のジャンルが分かれたので、好みも分かれたようです。
そんな中で優秀に選ばれたのはひろしさんの作品でした。ひろしさんの世界観が徐々にファンを増やしているのでしょうか。段々と「特選」獲得率が増えております。馬鹿ばかしいと笑いながら読後に感じる生々しさ。この神経系に肉薄する読書体験は見習うべきものがあります。「豚まん」「プリント倶楽部」「ミジンコ」など登場する小道具のメランコリズムも見逃せません。
入選の千本松さんの「東京駅三番線ホーム」はスリムなハードボイルド・ガイや、線の細い薄幸の美少年の登場に女性票が集まったように思われます。「都会的で微耽美なBL作品」という千本松さんのスタイルが受け入れられ、本アンソロジー周辺で女性ファンが出来つつあるように思います。ターゲッティングがしっかりしている、と言えると思います。
以前にも書きましたが本アンソロジーの読者アンケートは一定の傾向があります。アンケートの参加者が「小説ジャンル」に偏っていることから「自薦、新作、小説」が評価される傾向があります。そんな中で今回の佳作は「リコチェットマイガールの稲荷さん」。他薦で他読者と絡みのない作品、そして「日記」が入選することはかなり珍しいことと言えます。偏に作品の持つ純粋な力が評価されたのだと言えます。ううむ、流石です。

私もアンソロジーには小説で参加しておりますが、もっと異種で殴り込みをかけるような挑戦をしないといけません。そもそも#詩人を名乗っているなら「詩」で勝負しろよ、と突っ込まれそうです。御尤もです。詩人です。
かつて情熱に燃えていた頃は「詩人の復権」など宣っていたように思います。(一年くらい前です。意外に最近です。あの情熱は何処に落としたんでしょうか。今回も沢山の方から投票を頂きました。有難うございます。皆様からのご好意が生きる糧です。これからも宜しくお願い致します。)

それはさておき。
(それはさておき。)
私が独断で選ぶムラサキ賞の発表です。

ムラサキ賞
「モンの布を携えて」アセアンそよ風さん

以前よりアセアンさんの小説は写真を入れることで趣を格段に増すと思っておりましたが、今回の写真が豊富な小説は紀行ドキュメンタリーを観ているかのような楽しさがありました。現実の「写真」とフィクションである「小説」の融合。このシナジーは幻想の旅行記のようで不思議な魅力を発揮しますね。
「表現」は自由です。オーディエンスから与えられた時間を使って如何にオーディエンスを満足させるか。それが作品の価値です。絵画でも、映画でも、音楽でも、詩でも、小説でも、写真でも。漫談・演劇・講演会。満足させることにルールなどありません。ジャンルの枠組みも無用です。
今回のアセアンさんの「写真+小説」はそんな「自由」があって良かったですね。

本アンソロジーは参加者様、読者様、その他お見守り下さる方々の御協力で成り立っております。当月も無事にアンソロジー閉幕となりました。どうも有難うございました。

「来月もよろしくお願いイタシマス。」

来月の話。
早速来月のお話です。ご参加の皆様、集計期間中はしっかりご休養取られたでしょうか。読者アンケートと同時に実施致しました「次月のテーマ」アンケート。こちらにもご投票有難うございました。
この度の私が提出したテーマ案は「(三角)木馬」でした。0票でした!

決定したテーマをご紹介します。

仮トップ画像

「泡」
(扉絵作成中です)

ソープです(←違います。)
泡とはまた「うたかた」なテーマです。淀みに浮かぶ泡沫はかつ消えかつ結びて・・・どのような「泡」を見る事ができるのか楽しみですね。英語では「泡」はbubble、Froth、foamと三種類あるそうです。ナルホド。
眠れぬ夜の奇妙なアンソロジー第二十四集【泡】は月末締め切りです。

「眠れぬ夜の奇妙なアンソロジー」とは
noteユーザー様の新旧作品を一つのテーマでつなぎます。自薦他薦新作過去作問いません。文芸・音楽・イラスト・写真。オールジャンルでの参加OKなバトルロワイヤル。ご参加は「#ネムキリスペクト」をご利用下さい。私が極端にぼんやりしているのでこの記事のコメント欄でもお知らせください。それでもマガジン掲載を忘れる事がございますのでしつこく何度でもご指摘下さい。

当月も宜しくお願い致します。

ところで。
次次月のテーマ候補を募集しております。

特に締め切りございません。既出のテーマもご提案OKです。何度も提案すればそのうち選ばれるかもしれません。そうした熱意も大切な事に思います。

#眠れぬ夜の奇妙な物語 #ネムキリスペクト #小説 #泡