エレベータに誰かと乗り合わせたとき、どうするのがマナーなんだろう

自宅マンションのエレベータに、他の住人と乗り合わせることがある。

私は14階建てマンションの13階に住んでおり、エレベータの1階で誰かと乗り合わせて自宅まで帰る際は、乗り合わせた人が先に降りるケースが多い。互いに「失礼します」と言いながら別れるのだが、その際、私だけが乗っているエレベータの「閉じる」ボタンを、どのタイミングで押すべきかいつも迷うのだ。

基本的に、特に急いでいなくても、誰かと乗り合わせたときは相手が降りてから「閉じる」ボタンを押すようにしている。

理由はマンションの構造。うちのマンションは、エレベータから自宅ドアまでの距離は2歩ほど、つまり降りてすぐが我が家、という造りになっている。

だから仮に、逆の立場を考えて、私が先に降りることになった場合、相手の人が「閉じる」ボタンを押さないでいると5秒位エレベータが開きっぱなしになる。

他人が乗っているエレベータのドアが空いた状態で自宅の鍵を開けるのは、ちょっと抵抗がある。もし中の人がエレベータから「わっ!」と出てきて一緒に自宅に入り込んだら…という可能性も、なくはないからだ。

他の住人の顔はほとんど知っているつもりだし、多少話もするし、見るからにおかしな人はいないはず。でも、単に、気分的な問題でも、抵抗がある。

だから、乗り合わせた人にそんな恐怖感を抱かせないためにも、さっさとドアを閉じて、さっさと退散したい

じゃあ、ということで「閉じる」ボタンを押すことにしている。
しかしこれまた微妙なさじ加減が必要なのだ。

相手が降りるか降りないかくらいのタイミングで「バシッ」とボタンを押すと「チッ、てめえが乗ってきたからアタシがうちに入るまで時間がかかるんじゃねーかよ、さっさと降りやがれオーラ」を醸し出しているようにも見える。それは非常に感じが悪い。

だからといって、相手が降りてから一息待つと、その間5秒位経つわけで、結局「閉じる」なんて押さなくても勝手にドアが閉まってくれるんじゃないかということになる。それはそれで負けたという気がする。

押し方にも工夫がいる。あからさまにボタンを「ブツッ」と押すと上記のような理由で感じが悪いし、両手に重い荷物を持った状態でボタンを押すと「ガサっ、ドコっ(荷物が壁にぶつかる音)ゴツっ(手が何とかボタンに触れた音)」など荷物の音と衣擦れの音が相まって(私が克服したいと思っている)ガサツ丸出しになる。

わからない。どうすれば感じよくエレベータのボタンが押せるのか。世の人々はどのようにしてエレベータボタンと向き合っているのか。私はただ、乗り合わせた人に存在を感じさせないようにして、我が家に帰りたいだけなのです。

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