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マンドリンはいつまで続く?マンドリン合奏はいつまで続く?私の曲は残る?

マンドリンという楽器は一般的にはマイナーな楽器と言われますが実際のところはどうなんでしょう?マンドリンが生まれたのは17世紀中頃のイタリアで、つまり300年以上の歴史があります。現代までほぼ同じ形状(ナポリ型の場合)で使われているということはそれだけ楽器としての完成度が高いということであり、今後もそう簡単には消えて使われなくなるということはないでしょう。

個人的には、持ち運びが便利で初心者も弾きやすい、楽器とピックさえあれば音が出せる(電気なんか使わない)という手軽さは、もっともっとマンドリン文化が栄えてもいいんじゃないかと思っています。

しかし、マンドリンオーケストラとなるとだいぶ事情が違ってきているように感じます。特にこのコロナ禍は。

2021年6月現在、なかなか終わらないコロナ禍で私の所属するマンドリン合奏団の活動の休止状態がずっと続いています。そろそろ再開されるといいのですが、秋の定期演奏会も無事に開催できるかどうか心配なところです。

コロナ禍になる前も、日本の経済が低迷しているせいなのかは分かりませんが、余暇を音楽活動で楽しむという人が減って来ているように感じていました。また、公共施設においても「本当に市民の文化活動を推進してるの?」と思うような、練習会場の少なさ、使いにくさがあります。

昭和初期や戦後のマンドリン活動が盛んだった時期は100人を超える大合奏団が全国各地にあったと伝え聞いています。現代は趣味が多様化しているからとも言われますが、やりたい人がやれない環境が現代にはあるような気がしてなりません。

堅苦しい話になってしまいましたが、つまり、今後はオーケストラよりも少人数のアンサンブルが主流になるのかもしれないということです。関東や関西の人口が多いところならまだしも、私の住んでる北九州市は特に少子高齢化の進んでいるところです。マンドリン人口は減る一方。寂しいけれど仕方のないことなのかもしれません。

ということで、独奏や少人数の為の曲を作ることは良いことなのでは?と、私の作曲活動の動機づけにしようという魂胆です(笑)。楽譜に書き残したシンプルな曲は、もしかしたらこの先ずっと残り続けて50年後、100年後の誰かが演奏してくれるかもしれないという淡い期待を持っています。デジタルデータは飛ぶかもしれないから印刷しておいた方がいいかな?(笑)

最後に、私の所属する合奏団の大合奏の演奏と、マンドリンの先生との二重奏の演奏の、2つの動画を載せておきます。



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