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マンドリンの曲を1回聴いただけで好き嫌いは判断できるのか?「耳馴染む」について考えている

とりあえず前提としては、マンドリンの演奏用に作られている曲についての考えです。曲について好き嫌いを話したりすることがありますが、何をもって好きと言ったりしてるんでしょう?(「嫌い」とはあまり言わないですね。皆さん大人だから笑)

演奏する曲として好き、音楽として聴くのが好き、思い出の曲だから好き、作曲者が好きだから好き、なんだか分からないけどエモいから好き(笑)

自分の場合はどうだろうと考えると、構成がしっかりしていて無駄がない曲が好きかも。もちろんメロディが好みという前提がありますが。
余談ですが映画とかドラマでも、起承転結があって伏線回収がきっちりされるものが好きです。雰囲気だけで押し切られるのはちょっと...(笑)

ある曲を「好き」と判断するのに、人は何回聴いて判断するんだろう?とふと思ったんです。初めて聴いただけで「この曲好き!」って...なる人もいるんでしょうね。ところが私は全然だめなんです。「速くて難しそう」とか、「トレモロばっかりだなぁ」とかいう感想しか出て来ない。1回聴いただけじゃ全然耳馴染まない(覚えられない)んです。

マンドリンの演奏会で一般の人(マ界じゃない人)が、マンドリンオリジナル曲を聴くときも、「初めて聴く曲はよくわからない」って感じじゃないのかなぁって私は思ってるんですけど、どうなんでしょうね。曲自体の良し悪しより、一生懸命弾いてる姿を見て「良かった」って言ってくれている気がします。

どうしてこんなことを考えているかというと、私が作った曲って、聴いてもらえても1、2回なんです。だからなるべくすぐに耳馴染んでもらえるように、奇抜じゃなく分かりやすい音の動きにして、同じフレーズを何回も繰り返すべきなんじゃないかと。言ってみれば童謡っぽいほうがいい曲だと思ってもらえるのかなぁとか。

(かと言ってそんな狙った曲を作れるわけじゃないんですけどね笑)

けれど、1回目聴いたときは「なんじゃこりゃ?」な曲が、何回も聴くうちにクセになって大好きになったりするパターンもありますしね。本当に音楽って奥が深い!

さて、私の最新作は珍しくタイトル先行、音型が定まらなくたっていいじゃない、始まりから終わりまで全部違うメロディにしちゃえ!というコンセプトで作り始めました。が、結局、私自身がなかなか耳馴染まないのが気持ち悪くて、同じメロディを繰り返してます。私が100回くらい聴いてやっと耳馴染んだので、皆さんがパッと聴いても、ほとんどの人は「なんじゃこりゃ?」って思うんだろうな~。それは仕方がないですね。何回も聴いたり弾いたりしてもらえるようにならないと!

マンドリンとマンドラの為の二重奏曲9番「タユタウ」


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