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日本語入力システムを使いこなす

コンピュータも迷う

「にわにはたけが」を変換すると文を区切る位置で、
2つの意味になります。
①「にわに/はたけが」 ⇒  庭に畑が
②「にわには/たけが」 ⇒  庭には竹が
どちらも正しいのです。 コンピュータも迷います。
正しいのは、入力している人しかわかりません。
そこで、コンピュータに教えてあげる必要があります。

「にわにはたけが」を正しくなるように区切ってあげます。

「にわに」 変換→「庭に」、「はたけが」変換→「畑が」 庭に畑が
「にわには」変換→「庭には」、「たけが」変換→「竹が」  庭には竹が
このように、区切る場所を教えることで、入力したい文章にできます。

「ここではきものをぬぐ」 区切り方で、意味が違います。
「ここで/はきものをぬぐ」 ⇒ ここで履物を脱ぐ
「ここでは/きものをぬぐ」 ⇒ ここでは着物を脱ぐ

コンピュータが区切る位置を間違えた時

コンピュータが区切った場所と、自分が区切りたい場所が違った時は
次の方法で、修正します。

文節の長さを短くする

「にわには/たけが」 「にわに/はたけが」 庭に畑が と区切りたい時 「にはに/はたけが」 庭に畑が となってしまった時は、
「庭に」 を 「庭には」 と「庭には」の文節を長くします。

「庭に畑が」で 「庭に」が選ばれている状態で、
「Shift」キーを押しながら「→」を押すと「庭には竹が」と
 文節を右に長くすることができます。
「庭には竹が」 に修正できたので確定します。

文節の長さを短くする

「庭には竹が」となってしまった時は、文節を短くすると修正できます。
「庭には」が選ばれている時 「Shift」キーを押しながら「←」を押すと
「庭に」と文節が短くすることができます。
「庭に畑が」 と修正できたので確定します。 庭に畑が

変換する文節の位置を変える

「習う漢字」 と入力すると 「習う感じ」 となってしまった。
「習う感じ」 「→」を押すと変換中の文節が右に移ります。
「習う感じ」  変換キーを押します。
「習う漢字」  確定します。 
キーボードの「→」「←」を使うと、変換中の文節を移動できます。

文節(文のくぎり)で変換する習慣を!!

(「ごんぎつね」作:新美南吉)
「わたしがちいさいときに、むらのもへいというおじいさんからきいた」    
 ここまで、入力してまとめて入力し一度に変換すると
 イ)ロ)ハ)などの文に変換されます。
イ) 【私が小さいときに、むらの茂平というお祖父さんから聞いた】
ロ)【私が小さい時に、村野茂兵衛というおじいさんから聞いた】
ハ) 【私が小さい時に、村の茂平というお爺さんから聞いた】 
 
ハ)の文にしたい時は/の位置で変換か確定して次の文のようにします。
 私が/小さい/時に、/村の/茂平と/いう/お爺さんから/聞いた  

効率よく文章を入力するには、文節単位で変換や確定をします。

理由 
(1)意味を正しくコンピュータに伝えることができる
(2)こまめに変換(ENTER)しても押す回数は増えません

わたしが/ 小さい/   ときに、   /   村の    /茂平と

ENTERキーの省略
こまめに変換しても次のキー入力(スペース以外)で確定します。

修正は時間の無駄

「わたしがちいさいときに、うらのもへいというおじいさんからきいた 」   
 と入力しまとめて変換すると次のようになりました。
【わたしが小さいときに、裏の茂平というお祖父さんからきいたお話です。】
「むらの」が「うらの」に、MUとU のちがい Mを抜かしたのですが、
まとめて変換すると、変換の途中の誤りを修正するには手間がかかります。
また、まとめて入力すれば、途中にミスが含まれる可能性も高くなります。
文節単位で変換や確定する習慣をつけてください。

「連文節変換派」と「文節変換派」

日本語ワープロの開発競争が激しかった頃、変換プログラムの性能の比較で、どれだけ一気に変換できるか? を競いました。
 
その開発競争の名残でいくつもの文節をまとめて変換する「連文節変換」の方が効率が良いと考える人がいます。しかし、速く正確に入力する人は、みな文節単位で変換または確定しています。
「誤入力の危険をおかして長文を入力し、手間をかけて修正するくらいなら、文節単位でこまめに変換していくほうがよい。」と考えます。

 文節について

文節とは、自然な撥音によって区切ることができる言葉の最も短い塊のことです。この文節の単位で変換すると効率よく変換できます。
   「白い」  と変換する時に  
   「しろ」  と入れて変換すると  城 代 白 などがでてきます。
   「しろい」 と入れて変換すると  白い  だけがでます。
 
  このように文節の区切りで変換すると効率よく変換できます。
   文節は、文を「ね」で区切って自然に読める所で分けられます。

文節の例 1

1.       はじめまして、/たなかです。/
2.       わたしは、/はしります。/
3.       おおきな/こえで/あいさつを/しよう。/
4.       よる/ひらく/はな/
5.       ちいさな/て/
6.       よみかき/ソロバン/
7.       たびの/ラクダ/
8.       がっこうの/こうか
9.       そばうちの/めいじん/
10.   もりで/かぶとむしを/みつけた。/
11.   ごふん/はやく/ついた。/
12.   ピアノを/ひく。/
13.   びょうにんを/みる。/
14.   はなびに/ひが/つく。/

文節の例 2

1.    ともだちと/うみへ/いき、/すいへいせんを/みてきました。/
2.    ぶんしょうを/つくるのは、/けっこう/むずかしいものだ。/
3.    ちきゅうは/まるくて/たいようの/まわりを/まわっている。/
4.    この/じしゃくを/つかって、/きょうは/じっけんを/します。/
5.    すいそうの/なかには、/いけで/とってきた/めだかが/います。/
6.    いえに/かえったら、/てを/あらい、/うがいを/しましょう。/
7.    つかれていたので、/いえに/ついたら/すぐ/ねてしまった。/
8.    れんしゅうは、/なんども/くりかえして/こそ/いみが/ある。/
9.     これは、/まっすぐ/せんを/ひく/ために/つかう/どうぐです。/
10.この/さかを/こえれば、/あとは/くだりだ

文節の例 3

1.       この/空き地は/何十年も/前には、/とても/大きい/工場が/あって/私は/そこで/いっしょうけんめい/ はたらいて/いました。/
2.       今から/そちらに/向かい、/すぐに/作業を/始めるので、/ひつような/ものを/すべて/用意して/まって/いてください。/
3.       世の中には/まだ/わからないことが/たくさん/あります。/いずれは/科学で/せつめいが/つくように/なるのでしょうか。/
4.       きのうは/一日中/雨が/ふっていたので、/がっこうの/グラウンドに/水たまりが/あり/外で/遊べないので/ざんねんです。/
5.        キーボードを/みないで/文字を/打てるように/なれば、/とても/べんりです。/れんしゅうして/打てるように/なろう。/
6.        おたまじゃくしは/エラが/あって/水の中でも/いきが/できるが、/カエルは/エラがなく、/水の中では/いきを/できない。/
7.       けっかが/全てだと/言われるが、/努力した/人は/努力した/ということを/みとめても/いいのでは/ないかと/私は/おもう。/
8.       人が/たくさん/集まっている/中で/大きな/声を/出して/しゃべったり、/たばこを/すうのは/めいわくなので/やめましょう。/


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