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10.初めての精液ごっくん Tさん

最近寒いので
どうしても二度寝してしまう。

どうしてもなんて
言い訳みたい。

だめだなあ。



話を過去に戻して
私が社会人になってからのことを話したいと思います。


私はある部署に入って
日々忙しい毎日を送っていました。

慣れない業務、
慣れない人間関係
変わっていく生活。

そんな中で一人暮らしは
私には耐えられなかった。

毎日泣いて過ごす日々。
家族の支えがないと
職場には行けなかった。

一年経って、先輩たちの目が私たちから
離れると、少しほっとして
なんとなく仕事にも慣れてきた。



そして私は一人暮らしを始めた。


自由が手に入った。


一人暮らしを機に
性に対してもどんどん自由になっていったのだ。




ある日職場で飲み会があった。


所属している部署だけじゃなくて
他部署も合同の飲み会で、

Tさんのことは以前から知っていた。

学生時代、彼を見かけていて
かっこいいなと思っていた。


他の学生からも人気があった。


彼はかっこよくて
声が良かった。


これは同意してくれる人も多いかもしれないけど

女子は結構

男性の声を意識している気がする。

良い声の男性が好きだし

声優が女子に人気なのも
納得できる。


彼と飲み会の席で仲良くなり
連絡先を交換した。



先輩からは
「Tさんはやめておけ。
酒癖が悪いし彼氏向けじゃない」

と忠告を受けた。

それでも私は自分で確認しないと
納得できない性格だった。




ある日、
Tさんから連絡がきた。

「今駅前にいるんだけど、
暇なら一緒に飲まない?」

と。


私は喜んで出かけた。

こうやってお酒を楽しめることを
自分は大人になったなあ
楽しい世界にやってきたなあ
と感じていた。

お酒の席って
人を開放的にさせるし

そういう面では
大人になれてよかったと思う。


Tさんは
「終電逃したから
漫画喫茶にでも泊まるよ」

と言った。


私はTさんと離れたくなくて

「良かったら家に泊まってくださいよ」

と誘った。


一人暮らしはいい。

実家暮らしなら絶対反対されていたことが
一人暮らしなら決定権は全部
自分にある。

自由だ。


もちろん、私はこの時も
一応処女で(膣に男性器を挿入していない)

捧げる気などなかった。

ただ、もっと一緒に

なんならちょっとしたスキンシップとかして

みんなの憧れのTさんと
近づきたかった。


Tさんは家に来てくれて
一緒に映画をみた。


この時は
自分のベッドへ誘う勇気なんて無くて

ベッドの隣に布団を敷いた。

彼はその布団に入って
寝ようとしていた。

でも私はそれだけだと退屈だった。


このころから
私はもう受け身じゃなくて
攻めていけていたんだと思う。


「足が寒いです。」


Tさんは私の言葉に乗ってくれた。

すぐに私のベッドに入ってくれて

私たちは体を近寄せた。


たぶんキスもしたはず。

私たちは興奮した。



Tさんは私が処女なのを知っていた。


「(男性器を)舐めたことある?」


私は素直に
「あるよ」

と答えて
彼のものに触れた。


Tさんは私の処女を奪うつもりはないこと
がわかったし、
私もそれで安心した。

Tさんに気持ちは動いていたけど
付き合っていないのに
挿入してもらうことはできなかった。

多分Tさんは処女なのに
フェラチオの行為は済ませている私に
驚いたことだろうし、
引いたかもしれない。


私は以前教わったことを活かして
必死に舐めた。


「上手いな…」

彼は褒めてくれた。

大抵、みんな褒めてくれる。

ほんとに最初に教えてくれた
非常口の彼に感謝したいし

もしかしたら天性の才能があるのかも
しれない私を誇りに思う。

これを活かせる職につけたら良かったのに

私にはその勇気はない。
し、お金をもらいたくはない。


彼は私の口の中に
精液を発射した。


精液って味とかは正直わからないけど

生温かいのが私には耐えられなかった。

これが冷たければ
ごくごく飲めていたかもしれない。


それでも私は外に出すのは失礼だと思った。

気になっている人だったから
余計に。

だから私は

吐きそうになりながらも

ごくんと飲み込んだ。


私は飲み込めた自分のガッツを
賞賛した。



「飲んだの!?」

Tさんは驚いていた。

普通は飲まないようだった。

飲まなくてもいいという選択肢が
結構普通なのかもしれない

と学んだ。


先ほどフェラチオを褒めてもらえる話をしたが
飲めるところまでいけば

性の女神になれていたと思う。


それができない私は
所詮中途半端なんだ。

少しがっかりする。


ちなみに
これ以降私は精液を飲めていない。

何回か頑張ろうとしたけど
やっぱり気持ち悪くて
飲み込めない。

はあ…残念。

完璧に最後までこなせたら
かっこいいのになあ。




その後Tさんとはどうなったかというと

やっぱり付き合うなんてことは
なかった。

今ならわかるけど

付き合ってない男の人の
あそこを舐めて
しかも以前も舐めた経験があって…
なんていう処女を
誰も彼女になんてしたがらない。

男性は自分は遊んでてよくても

女性には
自分だけを見ていてくれる
清純なのを求めてる。


そんなことは恋愛経験の乏しい
あの頃の私にはわからなかった。


なのに
「昨日のあれは
どういうことですか?」

なんて意味を持たせようとしたりして

結局

「○○ちゃん(私)の言うことはわかるけど
そういう意味じゃなかった。
ごめん。」

拒まれてしまうのだった。


別に彼の責任じゃない。

ちゃんと布団で眠るつもりだったろうし、
何もTさんから仕掛けてなんかいない。



あの時、Tさんのペースに合わせていて
飲んだ後、まっすぐ一人で帰っていたら

結果は違ったんだろうか。


私はほんとにたくさん間違えた。


たぶん、大半の性に開放的な女の子は
間違いを犯してるはず。

そしていつか気づくんだ。


そりゃ、私みたいなやつと
付き合いたいなんて思わないよな

って。




これが私の最初の
精液を飲んだ話。


これからもどんどん間違いを起こすので

お付き合いいただけたら幸いです。

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