読書メモ(イシューからはじめよ)

■作者及び概要                           

安宅和人。脳神経科学者で元マッキンゼー出身。本当に優れた知的生産には共通の手法がありその鍵がissueであるとの主張。限られた時間でいかにアウトプットを最大化させるかが論点となっている。

■よかったインプットのメモ

・「悩む」と考えるは別である。「悩む」とは答えが出ない前提の考えるふりであり、「考える」とは答えが出る前提のもとに建設的に考えを組み立てることである。

・バリューのある仕事は「issue度」と「解の質」に分けることができる。時間を投下する価値のあるissueを見極めることが大切であり、①issueの質をあげる ②その後解の質をあげる というアプローチが理想。量を担保することばかりを優先させる「犬の道」は避けるべき。

・issueを仮説と言葉で表現するときのポイントは①主語と動詞を入れ曖昧さをなくす ②WhyよりWhere、What、Howで問うことで解を出す ③AではなくむしろBなど比較表現を入れる

・よいissueには①本質的な選択肢である ②深い仮説がある(共通性、関係性、グルーピング、ルールの発見) ③答えを出せる が必要である

・一次情報を死守する。短絡的、表層的な思考に陥らないためにも情報を深く理解することが大切である。一次情報とは何もフィルターを通していない情報である。

・情報は集めすぎないほうがいい。一定までは正の相関があるが一定を超えると知恵が出なくなる。同様に知りすぎも自分ならではの視点がかけるため注意。

・issueが見つからない時には①変数を削る(いくつかの要素を固定する) ②視覚化する ③理想像から逆算する ④「so-what だから何」を繰り返す ⑤極端な事例を考える

・issueを分解するときは本質的な塊で切り分けることが大切である。切り分け方を間違えるとMECEでも意味がない。また型がない場合は最後にどのような情報が欲しいのかから逆算して考える。

・ストーリーラインの組み立てからは2種類。1種類目はWHYの並び立て(第一に、第二に‥)でMECEに。2種類目は空雨傘。空(〜が問題だ)、雨(この問題を解くには〜を見極めなければならない)傘(だから〜する)

・分析とは比較検討すること。比較の際にどの軸を置くかがissueに直結する。比較する際に最も重要なことはいきなり分析や検証を行わないこと。結論に最も影響を与えるissueが検証可能かは何よりも大切。(シンデレラのま継母の子よりも魅力的の例)とはいえ同時に答えありきの検証ではないフェアな姿勢も忘れてはならない



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?