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オープンイノベーション施設QUINTBRIDGE訪問

今日のnoteは、施設訪問レポートです。
むらまるごと研究所の一部メンバーで、大阪にあるオープンイノベーション施設”QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)”を訪問させていただきました。

QUINTBRIDGEは、NTT西日本が運営するオープンイノベーション施設です。企業・スタートアップ・自治体・大学などが自由に交流し、それぞれの思いやアセットを共有しながら共創を進め、実社会での活用をめざしています。
西粟倉村を舞台に共創事業を推進するむらまる研にとって、いろいろ学べることがあるのではないかと思い、この度視察をさせていただきました。

今回のレポートでは、特に心に残ったQUINTBRIDGEでの共創を生む”場”の工夫について書いていきたいと思います。

QUINTBRIDGEは、大阪京橋駅を降りてNTT西日本のオフィスビルを通り抜けた先にありました。

入口に至るまでのアプローチもすでにきれいで、すでにテンションが上がったのですが、中に入るとそこにはとても開放感のある空間が広がっていました。

施設の1階部分は新たな出会いのフロア、2階はアイデア実現フロア、3階は事業拡大フロアで入居者専用になっています。1-2階は、QUINTBRIDGE会員が利用できる空間で、私たちも1-2階を主に視察させてただきました。

ウェルビーイングが実感できる社会の実現をめざして、事業共創の促進をしているQUINTBRIDGEですが、事業共創のために大切なのが”出会うこと”だそうです。実際に、会員になられる企業の方なども出会いを求めているそうです。

その思いが、1階の様々な箇所から感じられました。

まず、1階部分は壁がほとんどありません。そして、メインステージがフロア全員に見えるように段差が設けられています。低めの仕切りになっているレンガも隙間を作って人がいるかどうかわかるようになっています。

シームレスな空間づくりが出会いを生みだしやすい環境につながっているのだなぁと、実際に自分もそこにいて思いました。また、QUINTBRIDGEの工夫はこれだけではありませんでした。

積極的に交流を希望する人は、このような自己紹介のミニパネルを机の上に置いておくこともできるそうです。何をしているのか全く分からない人にいきなり声をかけるのはハードルが高いと思いますが、このように大まかでもプロフィールが明かされていると、声をかけやすくなりますよね。

実際に私たちもこの日、3Dプリンターの革命家なる方とご挨拶させていただいたのですが、作業されていた机の上にはプロフィールがあり、お声がけする前にどのような方なのか知ることが出来ました。

むらまる研でも日々運営している村民交流拠点であるむlaboにこのようなパネルを設置できたらいいなと思いながら見ていました。工作室の機会を使用してぜひ道具を製作したいです。

他にも、本を通じて共創を促す工夫も見受けられました。

また、QUINTBRIDGEの共創の中で印象的だったキーワードがあります。
それは”Self-as-We”という理念です。

「わたし」の挑戦を「わたしたち」の挑戦へ「わたし」ではなく、「わたしたち」を主語に

説明を伺う中で、QUINTBRIDGEの様々な取組の中でこの理念が大事にされていることが伝わりました。”思い”や”考え方の軸”を持っておくことも、いろいろな選択や行動をするうえで重要になってくるんだなと思いました。

訪問前は、事業共創について学ぶことの方が多いのかなと思っていましたが、見学させていただく中で”共創を生むような場づくり”に生きるヒントがたくさんあることに気が付きました。それは、ハードな面だけではなくて、QUINTBRIDGEで働かれる皆さんの心構えなどからもです。

むらまるごと研究所は、共創が生まれるリビングラボ施設”むlabo”の運営も行っているので、今回得た知見を活かしてむlaboの運営をよりよいものにしていきたいと考えています。

実は、西粟倉に帰ってきてから少しづつその活動を始めました。
下の写真は、むらまる研でインターンをしている大学院生の平尾さんが作ってくれたアイデア出しのシートです。みんなの中に眠っている、むlaboでやりたいこと・むlaboをこう変えたいという思いをアウトプットして、互いに見えるようにしています。そして、それをちょっとずつ実行していけるようにしたいなと思っています。

今後も様々な拠点への視察を重ね、法人やリビングラボ拠点をより良いものにできるようにメンバー一同精一杯活動したいと思います。

リビングラボ拠点 むlabo


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