あの日に帰りたい？
生きていると、嫌なこと・辛いこと・悲しいこともある。
あの日（楽しかった）に帰りたい、と思った経験のある人も少なからずいるだろう。
ただし、そこには「今の自分の状態で」という前提が暗黙のうちに含まれているように思える。
しかし、あの日に帰れたとしても、自分の記憶と同じ楽しさではないかもしれないし、むしろ全く楽しくなかったりするかもしれない。
反対の願望として、過去は振り返りたくないし、できることなら消してしまいたい、という思いを持つこともあるだろう。
しかし、今の自分は過去の自分の延長線上に在るのだし、仮に自分の中にある過去を消すことができたとしても、他人の記憶の中にいる過去の自分までは消せない。
つまるところ、過去の記憶は間違っているかもしれないし、過去の記憶を完全に消し去ることもできない。
なんだかんだ、過去の自分が良かろうが悪かろうが、明日の自分が少しでもマシであることを願って床に就くのがよいのではないだろうか。
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