業(カルマ)

「これも何かのご縁」という体験をすることは意外と少なくない。

満たされない感情を埋めてくれる不意の小確幸だったり、雲の切れ目から届く心温まるひとすじの光のようだったり、何となく神秘的だ。

しかしながら、ご縁も所詮は因果の一形態に過ぎない、というのがワタシの個人的な見解だ。

無意識のうちに、ご縁と思える結果につながる動きをしているのだ。

例えば、タレントになりたいという願望により、つい原宿あたり風をきって歩いてる人もいるのではないだろうか。

また、悲しいかな、ご縁は必ずしも良いことだとは限らない。

ご縁と感じる体験が、実はキャンペーンや騙しの手口だったということもあり得るだろう。

その瞬間を過ぎてしまえば、ご縁も現実の一部と化すのだから、ありふれた日常の出来事よりも判断力を鈍らせるリスキーな体験かもしれないな、などと今日もモヤモヤしている。

Photo via VisualHunt "https://visualhunt.com"

#エッセイ
#モヤモヤ