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地域ブログとローカルメディアではアプローチがそもそも違うという点

むらきち(@murakichi_y)です。
久しぶりにnoteを書いています。

みなさん、地域ブログとローカルメディア、違いを意識したことがありますか。

どちらも一長一短で双方に成功例があるので、別にどちらの方がいいと言いたい訳ではないのですが、この2つ実はかなり違うと思っています。

自分自身、地域ブログとして約2年(最高83万PV)、ローカルメディアとして約1年(最高134万PV)運営してきたので、両方を経験してきているつもりです。

この記事で自分なりに違いを説明していきたいと思います。

地域ブログは自分を中心に組み立てる「ブログ」

「ブログ=自分の好きなことを書くもの」のイメージが指すとおり、地域ブログは地域を題材としつつも、根底は「自分」を中心に組み立てていくものだと思っています。

「自分の興味があるものや、活動に掛けられるリソースでサイトの設計を決める。」「稼ぎたくてアドセンスやアフィリエイトを軸に考える。」このあたりは、まさにそれを物語っているのではないでしょうか。

例えばこのパターンで成功している人を挙げるとしたら、埼玉のコマシさん。地域名すらブログ名に入れずに埼玉のデカ盛り・食べ放題というテーマで月間最高114万PVを達成しています。また面識はないので正確には分からないですが、熊本のけんさむさんなんかもガンガン自分を押し出すスタイルで月間100万PVを達成していますよね。

ここで挙げた方々は、ライターを使わずに個人で運営しながらもこれだけの数字を残して成功されているという点が大変興味深いポイントです。

ローカルメディアは地域を主体に組み立てる「メディア」

対してローカルメディアは、直訳すると「地方のメディア」です。メディアは元来、新聞やラジオ、テレビなど幅広い意味を含む言葉です。

前者が自分を主体としているのに対して、ローカルメディアは「地方の」が指すとおり、地域を主体に組み立てるものであると考えます。

活動する地域に合わせて、幅広い手法を使って自由に設計を考えていく。それには相応のリソースが求められますし、他地域の手法をそのまま取り入れるのではなく、自分の地域に合わせてローカライズする能力も求められます。

このパターンでは、鳥取のとっとりずむさんや長野のスキマ信州さんなんかが面白い例です。とっとりずむはお店レポを中心とした王道のメディアパターンなのに対し、スキマ信州はニッチな情報を集めた観光メディア。

真逆とも言える運営スタイルでありながら、どちらも自治体と連携した活動をしているところに共通点があります。まさに地域に合わせてローカライズした好例ですね。

また、どちらのメディアもライターを複数名使って運営されているところも共通点として挙げられます。

地域ブログとローカルメディアではそもそもアプローチが違う

個人運営で月間100万PVを超える地域ブログスタイル。ライターを複数名使いながら自治体や企業との大きな仕事を取っていくローカルメディアスタイル。

共通していることは記事を書くことだけ。ゴールや掛けるリソースの先が、そもそも大きく違います。以下は個人的な見解です。

地域ブログ・・・どれだけ効率化してPVや収益を上げていくか。どう自分をブランディングしていくか。
ローカルメディア ・・・どれだけ地域に合わせてローカライズできるか。記事を書くこと以外をどう広げてどう対応していくか。

自分自身、ローカルメディアに移行するにあたり、準備期間は約1年も掛かりました。その間は、記事を書くこと以外に多くのことに時間を掛けました。チームビルディングやディレクションスキル、地域や競合のリサーチ、他地域の事例の研究、人脈開拓、イベント主催側への参加...挙げたらキリがありません。

この間にはチームビルディングに失敗して、立ち上げ2ヶ月で月間18万PVまで育てたメディアを約4ヶ月で解体したりもしました。数字だけ見れば上出来でも、ローカルメディアとして上手くいく手応えが全くなかったからです。それぐらい前者と後者では求められる能力やアプローチが違うと感じました。

それぞれをよく研究して自分は何を目指すのか決めよう

地域ブログなのか、ローカルメディアなのか、自分は最終的にどんな媒体を運営したいのか。それによってゴールまでのアプローチは変わりますし、過程で参考にすべきもの、学ぶべきものも変わります。

手っ取り早くいくなら、まずはどちらもよく研究すること。違いを知ってゴールを決めて、参考にするべきものから学ばせてもらう。これに尽きると思います。

地域ブログなんかは、ブログにほぼ全てが現れているので、見れば大体のことが分かります。だから、みんな似たようなカテゴリーや手法になりやすかったりするんですよね。正直、この辺に飽きてきてしまった自分がいます(笑)

ローカルメディアの場合は、ブログでは見えないことが沢山あるので、実際に見たり聞いたり、体験してみないと分からない。やってみると底知れない深みや広さがあって面白さを感じています。

自分は多くの地域ブログ・ローカルメディア運営者さんに会いにいきますし、今でもよくZoomやLINEなどで情報交換の場なんかもつくっています。

理由は双方の違いを知った上でハイブリッド型モデルを目指しているからです。せっかくならいいとこ取りしたいですからね。

まぁ正直、そこまで小難しく考える必要がないのも地域ブログですが、単純に地域ブログやローカルメディアのいろいろな事例や成功例、失敗例が聞けるのは面白いし参考になりますよ。

もしこの記事を読んで興味がわいたら、ぜひ地域ブログとローカルメディアを区別した視点からいろいろなブログやメディアを研究してみてくださいね。きっと役に立つと思いますよ!

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