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くらしの哲学 家事という名の哲学

家づくりをしていくなかで、考え方、つくりかた、あり方に惚れ惚れとし、ものすごく影響を受けている建築家がたくさんいるのですが、同時に惚れ惚れとし、とても影響をいただいた人が生活哲学家であり文筆家の辰巳渚さんです。本当に残念なことに2018年に急逝。いまは、著書やSNS、そして辰巳さんが立ち上げた家事塾の講座の中で遺された言葉を、繰り返し反芻しています。

家事塾では、約半年かけて取得する「家事セラピスト」という資格を認定していますが、具体的な家事行為そのものを学ぶ場ではありません。家事塾は「家事」と「家のコト」ととらえ、「家のコトは生きるコト」というスローガンで活動しています。ですから、「生きるコト」「生き方」を考えます。「人生」そのものでもある。

では、何をもってその大きなテーマに対峙するかというかと、毎日の具体的な家事にフォーカスすることで。非常に抽象的な概念を具体的なモノとコトを通して理解する。しかも、自分自身と自分の隣人を知ることで。

哲学の祖(と習った)ソクラテスの「汝自身を知れ」という言葉にあるように、私たちは、自分のことや家族について知っているようで知らない。そして、実は知らないことにも気づいていない(みていない)ことも多い。

わたしにとって「家事とは?」を頭と手を動かして考えるのが、家事塾で学ぶこと。「家事という名の哲学」です。

ろご

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村上有紀
家事塾で学び、「家事セラピスト」という資格をいただいたのが2010年ごろ。辰巳さん亡き後、家事セラピストの仲間と家事塾を運営しつつ、東京での家事セラピスト養成講座を担当しています。
担当講座でのアウトプットと、2020年コロナによるパラダイムシフトを通して、辰巳さんの哲学と家事塾の学びが、これからの時代を生きるヒントになることを実感。きづきと発見の興奮をnoteにまとめておこうと思います。

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家事セラピスト養成講座の無料説明会@Zoom も実施します。
2021年1月24日(日)10:30~12:00 
https://fb.me/e/dbjdMPYwE

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