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【英単語学習】単語帳爆速回しとかいう時代遅れな暗記法

英語学習において単語の暗記は避けて通れない作業ですが、できれば効率的効果的に覚えていきたいというのが人間の性。そこで現在(恐らく日本だけ)主流となっているのが、ひたすら単語帳を周回して単語と触れる回数を増やすというもの。
この方法を支持する根拠として挙げられるのが、エビングハウスの忘却曲線という研究において人間は一度覚えた内容でも翌日には70%忘れるみたいな話。

まあ言いたいことは分かるんですけど、

シンプルな話、100周とかするのを前提に単語勉強するのしんどくないですか。

何?最初の10周くらいは全然覚えられなくて苦しいけど少しずつ覚えれる?

いやいや10周もやってほんのちょっとしか覚えれない勉強法をよく堂々と公開できますよね。あなた達は英語学習を通じて修行僧でも量産したいのか??

まあ色々ツッコミどころはあるんですけど、
私が特に気になるのは、そもそも「単語に触れる機会を増やす」と「単語帳を爆速で回す」が矛盾してるんですよね。

大体単語帳に掲載されてるのって2000語くらいですけど、これを1周ってハードル高すぎでしょ。ハードル高い上に多くのYouTuberが提唱しているのは「単語→日本語訳→例文に目を通すだけでいい」というもの。

まあ、そんだけ1周の負荷弱かったら100周もかかるよな。俺は面倒臭すぎてやってられねえわ。

負荷が弱いということはそれだけ集中力を要しない作業であり、集中力を伴わないので単語をほとんど覚えられない、覚えられないから成長している実感が無く途中で辞めるという流れが完成します。

私も実際にこの単語帳爆速回しとかいう苦行をやったことありますが、「こんなの続けれる奴いるの?」って思うくらいのsoul-destroying work(死ぬほど退屈な作業)でした。クソみたいな情報に騙されて英語学習を辞めてしまった日本人も多いだろうなと胸が痛みます(痛んでない)

まあでも、別にこれくらいボロクソ言ってもいいんじゃないですかね。実際皆さんもやってみて「これ本当に意味あるの?」みたいな違和感はあったんじゃないですか?私は苦行でしかないと思いますけど同意してくれる人がいれば幸いです。


しかしですね、自分だけ好き放題主流の勉強法を批判しておくのはあまりにもズルいので一応私の覚え方も紹介しておきます。

私はとにかく分割することを基本方針としていますね。
例えば現在利用している英検1級パス単ですが、これ2400単語を1周として回すのって本当に地獄でしかないので出る度毎に分割します。

今は出る度Aの700単語を1日50単語くらい進めていて、その進め方としてはまず例文一つ一つをスラスラと理解できるようになるまで読み込むことですね。
で、翌日の朝、前日に学習した単語の例文を音声だけで理解できるまで聞くのを繰り返してます。(この音声を聞くタイミングは別に適当でいいと思う)

広く浅くではなく、狭く深くが私のやり方です。
まあ爆速周回教の狂信者からすれば、「どれだけ狭く深くやっても忘れるものは忘れるから単語に触れる回数を増やすんだよ!」とか言うかもしれませんが、これについてツッコミどころが二つありまして。
まずあなた達は「忘れる」という言葉の意味を勘違いしていないか?ということ。
「忘れる」というのは既に覚えたものを思い出せない時に使う言葉ですが、広く浅く周回する行為はそもそも「覚える」という行為に適しているのでしょうか?
覚えれていないものを思い出せるわけがないでしょう。


そして二つ目は例文の読み込みという作業を過小評価しすぎでいること。例文の読み込みはただ新単語を覚えるのに役立つだけでなく、既に覚えた単語や文法を復習する機会にもなるので一石二鳥どころの話ではありません。


そうして一度理解したものは次に触れた時の印象や興味がまるで違うのです。

単語帳爆速周回は1を100にする過程、すなわち単語に対する瞬発力を上げるトレーニングとしては有効ですが、
0を1にするという無知→既知にする過程においては脳への負荷が弱すぎるのです。

なので最初は分割した範囲の単語を例文を通して十分に理解するよう努め、2周目以降で定着率を測るために爆速周回をするのがベスト。そうして85%くらい覚えたタイミングで次の範囲に移行し同じことを繰り返せばいいのです。

私の場合700単語の85%というと約600語。残りの100語程度であれば次の700語を進めながらでも十分に毎日復習可能な量でしょう。


もし単語帳爆速周回にうんざりしている人がいれば上記の方法を試してみてほしいですね。一度理解した内容を周回すると見える世界が全く違うことに気付くはずです


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