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柿しごと

「渋み」を本当に知ったのは渋柿を干し出してから。
渋柿は細長いものばかりだと思っていたら、丸い渋柿もあって、
一見しては甘柿か渋柿かは区別はつかない。
小さくて丸いのは渋柿かなと最近は思うようになってきたが、
小さくても甘柿もあるようだ。
最初はそれが分からなくて、小さいのを丸かじりして
口の中に毛玉が入ったようにもごもごとなる。
これが渋いということなのか。
実を吐き出して、水で何度も流すことになった。
味と言っていいのか分らない不快体験に驚いた。
それが最近は渋柿に果敢にチャレンジしている。
渋い柿でも熟すとやわらかくなって、中が透けて見えて
甘柿よりも甘くなって、触感もとろとろになる。
これが本当に天然のスイーツ♪
ただし、普通に熟しているとおいしいことこの上ないのだけれど、
5つに1つくらいうまく熟し切れてないのにあたることがあって、
また渋さにやられることになる。
そうこうするうちに、渋さにも少しずつなれてきて、
少しくらいの渋さなら
負けずに食べてしまうことができるようになってきた。
また少しおじいさんになってしまった。
まだ「渋い」を知らない人はぜひとも勇気をもって渋柿を食べてみるべし


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