高校生の時、２年間片思いしていた子がいた。 その子は他校に彼女がいて、彼女はその子の事を 「りょうちゃん」 と呼んでいた。 私は彼女じゃ無いから、「りょうちゃん」とは呼ぶことは出来ずに 苗字に君付けで呼んでいた。 「りょうちゃん」と呼べる彼女がずっと羨ましかった。２年間ずっと。 その所為か、私には変な気持ちの癖がある。 「ようちゃん」「こうちゃん」 「りょうちゃん」と音が似ている呼び方で男の人を呼ぶと、どんどん脳内麻薬みたいなものが出てくるようになった。 この人
去年はお花見しなかったから、今年はしたいな。
長い1日を描いた映画というのは多いけれど、観ていると大体、 それ絶対24時間以上経ってるでしょ、とツッコミを入れたくなってしまう。 でも実際に信じられないくらいてんこ盛りの1日があるのも事実。 20代、仲の良い同僚から代々木公園のお花見に誘われた。 同僚の行きつけのお店の常連の集まりで、色々な年齢の、色々な職業の人が居たけど 私たちが1番若い女子だったので、良い感じにチヤホヤされて良い気分になった。 午前中からたっぷりタダ酒を飲んで勢い付いた私たちは、数人の常連と新宿に
春だからソワソワするのかね。
私はハプニングバーで遊ぶ事が多い。 ハプニングバーは女性がほぼタダで遊べるのに対し、男性は毎回安くない料金を払う。安くない料金を払う上に、必ずセックスできるとは限らない。 常連になっているハプニングバーのことをホームと呼ぶ。 ホームで私は結構重宝されてる存在だと思う。 顔や見た目で男を選り好みせず、ほぼ誰とでもセックスするから。 そうゆう女性を目当てに男性が来店してお金を落とすので、お店側からすると都合が良い女性という事になる。 なぜ誰とでもセックスするのか？ それ
「お前さ、お風呂入ってないのに何でこんな良い匂いするの？」 夜通し遊んで帰る朝方、後ろから抱き締めてきた男がそう言った。 その異性を好ましく思うから良い匂いと感じるのか、良い匂いの異性だから好ましく感じるのか？ 彼は今も側には居るけれど、あの時のように私の体臭を芳しいと感じてくれたりはしないだろう。 臭覚は気持ちに引っ張られるし、気持ちは臭覚に引っ張られる。 何人もの男の人に代わる代わる抱かれるプレイは、代わる代わる体臭も変わる。これは好き、これはあんまり好きじゃない
