2020.2.22 野良ラジオパーソナリティな自分を形成する、私の好きなラジオ番組 (今聴ける番組編)

辞めた会社にいた頃の話になるのですが、社内限定ラジオ (Podcast っぽいもの) のラジオパーソナリティをしていました。その話は、1年ほど前にブログに書いたりもしています。

この記事にも書いているのですが、この企画のきっかけは自分を含む数名のメンバーと社長 (当時) との食事会での会話から「とりあえずやってみよう」となったことでした。そして、社長の話の聞き役としてマイクの前に座る人が言い出しっぺの自分以外にいるわけでもないので、結果として全エピソードの収録で司会としてパーソナリティを務めていました。

パーソナリティをぶっつけで出来た、いくつかの背景

私自身は人に聴かせるようなPodcastやトークの経験はまったくない中で、内輪向けとしては充分なトークが収録できたのかなぁと思います。それにはいろいろな要素があったのですが、中でも自分自身が「ラジオ好き」だったことは重要だったなぁと思います。自分が好きなラジオが心地よいのはなんでだろう?あのパーソナリティみたいに話せるにはどうしたらいいんだろう?というのをなんとなく考えていたのが、番組運びに少しかもしれませんが活きたのかなぁと思っています。

ということで,そんな自分に影響を与えたラジオ番組をいくつか振り返ってみたいな,と.今回取り上げるのは,今でも放送されていて,来週からでも聴ける (2020年2月現在) な番組たちです. 

TBSラジオ 伊集院光の深夜の馬鹿力 (月曜25:00~27:00)

言わずと知れた「深夜ラジオの王様」。私のかつて住んだ鎌倉の実家ではニッポン放送とNHKしかAMラジオは受信できず、馬鹿力を聴けるようになったのは,radiko のサービスが開始された2010年以降です。それから欠かさず聴いてはいるのですが、20年ほど前の、今と比べればぶっ飛んだ頃のラジオは聞いていないのが少々残念…。

品がないけど勢いがすごいトーク (具体的にはここには書けないw) も、もちろん好きなのですが,昔から旅の珍道中の話をするフリートークがとても好き.最近は伊集院さんが平日午前の帯番組 (後述します) を担当するようになって,1週間にわたる海外旅行に出るようなことはなくなったのですが,「謎の制約を自分に課した東京近郊スタンプラリー」や,位置情報系スマホゲーム (テクテクテクテク,ドラクエウォーク) をプレイしながら日本各地を飛び回る話は毎回楽しみです.

ラジオの話者として本当にすごいなと思うのは、「初めて聴いた人」を置いてきぼりにしない配慮がとても上手なこと。よくある深夜放送でも、シリーズ物や芸人の内輪話、最新の芸能ニュースについて触れられることがあるのですが、その話題に疎いときに完全に置いていかれる (特に自分は芸能界自体には疎い…) ことがよくあります。伊集院さんの場合、そもそも行動を共にする後輩芸人の中にマイナーな方が多いというのもあってか、その日初登場する登場人物についての手短な紹介が必ず入って、一見さんでも自然とトークに聞き入っていける感じがすごいなぁと思います。

TBSラジオ 伊集院光とらじおと (月〜木 8:30~11:00)

その伊集院さんがパーソナリティとなって2016年4月から始まった平日午前の帯番組.深夜の伊集院さんとはまた違う顔が伺えます。私は Radiko にタイムフリー機能が提供された2016年10月以降は帰宅の途なども使って殆ど聞くようになりました。

この番組は、野良ラジオパーソナリティとして見習うべき「ラジオコンテンツの基礎」が詰まっています.というのも、この番組には伊集院さんのみならず、数名の "後輩若手芸人/芸能人" たちがリポーターやプレゼンターとして登場するのですが、伊集院さんから彼らに良い「課題設定」がされているのです。

芸人やリポーターに1分30秒~3分ほどのプレゼンテーションをさせて勝負させる毎週木曜日の「伊集院光とらじおとプレゼンと」や、リスナー思い出の飲食店の調査結果をリポートする「俺の五つ星」といった、与えられた尺の中でどのように興味を引っ張るのか、伏線を回収するのか、わかりやすいトークをするのかという様々な創意工夫を伺いながら、コンテンツとしても面白い!特に「プレゼンと」は,番組開始当初からプレゼンターのプレゼンスキルがどんどん上がってきていて,毎週唸るトークが聞けます。

もうひとつは毎日10:00からのゲストコーナー。有名な俳優やスポーツ選手等も来れば、"知る人ぞ知る" 学者や専門家、ライターなども登場して、10:00から20分、さらにCMなどを挟んだあとに更に10分ほどトークするのがこのコーナー。何がすごいって、深夜ラジオでは2時間ぶっ続けで一人でしゃべるという仕事をしてきた人とは思えないほど、伊集院さんが最高の聞き役に徹しているところです。他のゲストコーナーのあるラジオ番組によくある、パーソナリティの言いたいことやお決まりの流れが全面に出てしまったり、ある程度最初からストーリーができてしまっているようなインタビューにならないところがとても良い。それでいて「無難なことしか話されなかったな」と思うことも殆どない、アタリに出会える確率がとても高いコーナーです。

ニッポン放送 オードリーのオールナイトニッポン (土曜 25:00~27:00)

10年以上前、ある番組が終了になって以来聴かなくなったニッポン放送の深夜番組なのですが、最近、その「ある番組」にちょっとだけ繋がりがあって久しぶりに聞き始めたのが、放送開始から10年を越えた「オードリーのオールナイトニッポン」。

お笑いシーンにも疎い自分にとって、オードリーも「ピンクのベストを着ている人がいる」くらいの認識だったのですが、こんなにトークに聴き応えがあるならもっと昔から聴いておけばよかった!とちょっと後悔しました。

この番組は聴き始めてまだ半年強しか経っていないのだけれども、好きなところはフリートークが緩いけどしっかりしているところ、そしてやはり前提知識がなくても聴けるところ。ネタコーナーで番組の大半が埋まってマンネリ化する番組の対極にあるといいますか、番組の4分の3程度はフリートークで構成されています。若林さんのメインのトークゾーンと春日さんメインのトークゾーンがしっかりとあるのも良い。どれだけ売れっ子になっても毎回どんな話をするのかしっかり考えて臨んでるのすごいよなぁと思います。

有史以来もっともラジオが聴かれる時代

最近、伊集院さんが「有史以来最もラジオが聴かれている時代は、今かもしれませんね」と話していました。何より Radiko の登場。AM電波よりもインターネット回線のほうが圧倒的にアクセスしやすくなったのみならず、音質まで良くなった。自分で MD やカセットテープに録音しなくてもタイムフリーで非同期的に過去の番組を聴くこともできる。ちょっとした金額を払えば、今まで届かなかった電波すら拾えるようになる。ラジオ業界もそんな環境を前提にちょっとずつあり方を換え始めました。「聴いてみよう」と思ったときに次の放送日を待つことなく、タイムフリーで直近のエピソードを聴き始めれば良い。そして自分が前職にてやっていたように、インターネットとソフトウェアにちょっと力を借りれば誰でもラジオパーソナリティになれる時代です。これまでラジオに縁のなかった人も、Radiko のインストールから始めてみてはいかがでしょうか。


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