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ああ、もう、ここまでやれるのかChatGPT問題

議員研修に参加した。

ChatGPTをちゃんと使いましょう、と。
だから研修タイトルは、

地方議会を変革する生成AI活用講座
〜地方議員がゼロから始めるChatGPT〜

いまや大学生のほとんどが生成AI、ChatGPTを使っている。
ビジネスパーソンも使っている。

みんな使っている生成AI。
なのに住民代表の議員はどう?

ということで、24人の市議会・町議会議員。
九州、四国中国、関西、中部、関東、東北、
南は熊本、北は青森。
岩手からは花巻市、奥州市、そして釜石市(わたし)。

まずは自分の議員としての質を高める

まずは基礎編をちょこっと。
ちょこっとで十分。
スマホやパソコンが使えれば、
普通にアプリを使うのと同じ。
ITスキルはまず、その程度で。

その「ちょこっと」やってみて、
すぐに実践編。

なにをするかというと、
(1)
3月議会での一般質問の原稿を、
ChatGPTにコピペする。

そして、ChatGPTにこう指示を出す。
「いま入力した文章の分かりにくい点を指摘してください。指摘は、簡潔に箇条書きで作成してください。」

(2)
そうすると、ずらずら、箇条書きでてでくる。
たとえば、

以下は、入力された文章の分かりにくい点を簡潔に箇条書きでまとめたものです:
1 避難所に関する質問の具体性欠如:
釜石市内の避難所や避難場所の備品や食料の確認についての質問が抽象的で、具体的な質問内容や期待する回答の詳細が不明瞭です。
2 産後ケアに関する情報の不完全さ:
産後ケアの現状について説明されていますが、具体的な改善提案や問題点の解決策が明示されていません。

ChatGPTの回答から抜粋

(3)
つぎに、ここがキモ。
ChatGPTにフィードバックしてもらったポイントを、
そのChatGPTに修正してもらう。

「どのように修正すればよいですか。具体的に示してください。」

(4)
その回答。

次のような修正を加えることをお勧めします。以下に各セクションの修正案を示します:
1避難所と避難場所についての質問
具体性の追加:
「釜石市内の避難所や避難場所の備品や食料の最後の点検はいつ行われましたか?その点検で何か問題点は見つかりましたか?」
「市内の避難経路や道路が寸断された場合の具体的な緊急対策は何ですか?特に孤立が予想される半島地域に対してどのような準備をしていますか?」

ChatGPTの回答から抜粋

ChatGPTに指示を出して、一回で100点満点の回答が来るわけではない。
だから、何回か、か、何回も、か、回答が返ってくるたびに、より具体的な指示を出す。

だからITスキルというよりも、
なにが欲しいのか、どんな回答が欲しいのかを言語化する能力、
会話(チャット)をしていくコミュニケーション能力が必要。

だから、議員にぴったり。
ChatGPTは議会議員と相性がいい。

敵対するわけではないけど、二元代表制の実態のひとつ

それだけではない。
政府は2040年には、いまの8割の人数で自治行政を行わなければならない、としている。
仕事が減るわけではない。
いま5人でやってる仕事量を、4人でやらないといけない。
おそらく、釜石はもっと深刻だろう。

であるならば、AIを使って時間短縮するよりほかない。
デジタル化をして、働き方を変えないといけない。

それはただ、仕事をこなすということではない。
むしろ、それは副次的なもの。

めざすべきは、職員だったり社員だったり、
働いてくれるメンバーの可処分時間を増やすため。
自由に使える時間をちゃんと確保して、
ゆとりがある生活をおくれるようにするためだ。

生成AIなんてダメ、デジタル化なんてダメ。
ダメじゃないけど、そんなに急ぐ必要はないでしょ。
いまのままで十分でしょ。

とかなんとか、いってる場合じゃない。
(具体的に誰がそういっているかという事例を指すわけではありません)

いつものONE KAMAISHI