見出し画像

アタマの中はしょせんガラクタ

アタマがクリアな人が基準になっている、
と昨日書いた。
歳をとったらもの忘れをするのが自然で、
認知症なんてそんなもんだ、と。

外山滋比古の本に、こんな小文があった。

頭は元々、ガラクタだらけ
勉強をしなくても、ただでさえ、頭の中には雑多なものが無差別につめこまれている。
本から入ってくる知識などはほんのわずかで、まわりの人の話、見た景色、あるいはテレビやラジオ、携帯電話やインターネットからの情報など、あまり役に立たないものが、これでもかというくらいに、ためこまれている。

『やわらかく、考える。』 P28

ガチャガチャみたいなものか。

詰め込むんじゃなくて、考えること。
「田舎の学問より京の昼寝」
ともいう。

アタマがクリアだと詰め込んで安心するより、
考えるか、昼寝するほうが、よほどいい。


『やわらかく、考える。』 外山滋比古 PHP文庫 2022年