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ちむどんどんとクリティカル・シンキング

初めて朝ドラをちゃんと見ている。
(テレビ持ってないからNHKオンデマンド)

舞台は沖縄で、タイトルの『ちむどんどん』は、
沖縄の言葉で「胸がワクワクする気持ち」。

中学高校では沖縄から来た友だちが多かったので、
沖縄っぽい言葉のなかで育ってきた感じがしてる。
ドラマのなかで「でーじやっさー(大変だ〜)」とか、
なんかことあるごとに「だからよ〜」と合いの手を入れるのが、
懐かしいというより、久しぶりに自転車に乗っているような、
ああそうそうまだ覚えてるこの感覚、みたいな気分にになる。

沖縄の復帰50年が5月15日ということで、
朝日新聞が今日付の朝刊で、アンケート調査の報告をしている。

それによると、「沖縄らしさがまだ残っている」と感じている人は64%。
「どこに残っている」のか、では、
伝統や文化 (回答者全体の27%)
精神や助け合いの心(同20%)

そして、「沖縄に生まれて、暮らしてよかったか?」という質問には、
89%が「沖縄に生まれてよかった」と。

すさまじい愛郷心だな、ウチナンチュは。
というか、これだけ故郷にプライド持って生きているのはうらやましい。
なんでそうなんだろうか。

『こどもと大人のための ミュージアム思考』には、
クリティカル・シンキングの定義が書いてある。

クリティカルは「批判的な」という意味だから、
クリティカル・シンキングは、批判的に考える、否定する攻撃する、
みないな捉えられ方をするが、
この本では、

正解はひとつではないかもしれないという前提のもと、与えられた情報を鵜呑みにすることなく、問いに対するバイアスや前提を明らかにして、事実や根拠を確認するなど多角的に問い直しながら、最適解や納得解にたどり着くための合理的な思考

としている。

沖縄に関しては、このクリティカル・シンキングを実践する、
絶好の学びの場になるんじゃないかと思っている。

ちなみに、IWATEという音が聞こえたり文字が読めたりすると、
わたしはちむどんどんする。


『こどもと大人のための ミュージアム思考』稲庭彩和子編著 伊藤達矢、河野佑美、鈴木智香子、渡邊祐子著 左右社 2022年