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「ちょこっと」寄ってみた

ひさしぶりに南三陸町にいって、
カフェ「ちょこっと」でお昼ごはん。

11:30のオープンよりちょこっと前だったけど、
ドアが開いていたので「こんちは」と入っていくと、
キミコさんがキッチンから顔を出して、
「お〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
っとなって、お互いに笑いあった。

キミコさんのおいしい料理を食べていると、
夫のヒラクさんが山から戻ってきた。

ヒラク(渡辺啓)さんは自伐型林業をやりながら、
コミュニティ活動をしている。
わたしが白鷗大学(栃木県小山市)でゼミを持っていたとき、
その学生たちといっしょに南三陸町にいって、
ヒラクさんに教えてもらいながらチェーンソーで木を切り倒して間伐のお手伝いをしたり、
森林整備や林道づくりをさせてもらったりしていた。

ヒラクさんは仙台生まれの東京育ち。
親戚が南三陸町に住んでいたのともともとのルーツがそこだったので、
2011年3月11日の東日本大震災があってすぐに駆けつけ、
はじめはボランティア、すぐに勤めていた会社を辞めて町の臨時職員に。
避難所の運営をしていて、コミュニティの大事さを痛感。
人と人とが出会う場づくりのためのサロンやカフェを立ち上げ、
そうしているうちにキミコ(公子)さんと出会って結婚。

ヒラクさんは山で林業、街でサロンやカフェ、だけじゃなく、
農家や漁師さんたちともつながって、
森と海と里をつなぐ地域活動をしていて、
その活動の中に、学生たちも参加して学ばせてもらっていた。

ヒラクさんにひさしぶりに会って、
「よそもの、わかもの、ばかものが地域をつくる」
ということと、
山と海がつながっている「森は海の恋人」を思い出した。

山が間伐されてきれいに整備されると、
地面に太陽の光が当たって、土に養分が蓄えられる。
雨が降ってその養分が浸透し、地下水に乗って川を伝って海に流れ込む。
その養分をもとにプランクトンが育ち、
プランクトンを食べて魚が肥えてくる。
だから、山と海はつながっているものだ、
森を生き生きとさせることで、海の恵みをいただくことができる。
というのが「森は海の恋人」、畠山重篤さんが提唱した。

いまは田植えや草取りなどの田んぼシーズンで毎週末が埋まっている。
それが落ち着いたら釜石でも山と海をやりたいなあ、と思う。

「よそもの、わかもの、ばかものが地域をつくる」
については、また別の機会に。