那覇の裏通り

中止なのにヨロンマラソン

船に乗って5時間、沖縄から与論島にきた。
それほど寒さは感じなかったので、
ときどき甲板にでていたら、
同じように、用心したんだろう人たちが、
外で過ごしていた。

飛行機であれば、たとえば羽田から那覇まで3時間、
ずっと閉ざされた空間にいる。
たとえばだけど、
わたしが乗った6日から、ANAは機内でのサービスをすべてやめた。
座席のポケットにあるはずの機内誌も、
読みたい人が借りて読む新聞も、
子どもたちに用意されている絵本もない。

飲み物のサービスもなかった。
機内で食べようと持ってきたおにぎりは、
翌朝の朝食になった。
機内サービスで温かいお茶もらおうと思ってたけど、
それがなし、となれば、
水分がなくては食事がしにくいわたしにとって
おにぎりを取り上げられたに等しい……。

キャビンアテンダントもマスクをして、
アナウンスでは手袋もする、とあったけど、
サービスがなにもないので、手袋着用はなかった。
プレミアムシートではそれなりに提供することがあるらしいので
手袋をしてのそれになったのかもしれないが、
エコノミーのわたしにはわからない。

エコノミーの席もガラガラ、
空港もガラガラ、
昨日も書いたが、日本はどうなっちゃうんだろう、と
不安になる。

そうした不安をかなり解消してくれたのが、
与論島に向かう船内で、
中止になったヨロンマラソンで走るはずだった人たちが、
ランナーそのまんまの姿で何人も何人もいた。

みんなヨロンが好きでたまらないらしい。