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「猫、主婦、守る」 第三話
◯自宅・リビング
ゆかりが壁に隠れてガタガタ震えながら扉の方を見ている。
ライト、扉の前に座っている
ライトN「俺の名前はライト。元捨て猫」
「拾い主の雅史はポックリ逝っちまって、主婦のゆかりと娘の桃子と一緒にくらいしている普通の猫」
「霊が見えることを除けば」
ゆかり「も、も、ももももも、桃子……あ、あんた……」
「そそそそそそ、それぇぇ〜〜〜」
ライトN「そし
「猫、主婦、守る」 第二話
◯自宅・和室
ゆかりが仏壇の前に座り線香を上げる
手を合わせて雅史の写真を見つめ
ゆかり「おはよう」
その様子を部屋の外から見つめているライト
その横で桃子も一緒に見つめている
ライトN「人間は『学校』ってとこに通うらしい。雅史とゆかりはそこで出会ったんそうだ」
「その後二人は同じ『会社』ってとこに入って、雅史はゆかりに言ったそうだ」
回想・始
22歳
「猫、主婦、守る」 第一話
◯路地裏
薄暗くゴミが散乱している路地裏、その中にポツンとダンボールがある
段ボールの中で三毛の母猫が丸まり、お腹の中で真っ黒の子猫が寝ている
子猫があくびをし、母猫が頭を舐める
子猫は笑顔で母猫を見つめる
◯空き地
子猫が草むらからバッタを睨みつけている
勢いよく飛び出しバッタを捕まえる
子猫「母ちゃん! 見て見て! 捕まえた!!」
母猫「すごいわね。光より