収入減(バイトのないこどもの場合)

 最近急に冷え込んだが、マスクのおかげで頬やくち周りは保温されている。一方で首元の寒さをより感じるようになり、新しいネックウォーマーを買うかどうか悩んでいるところだ。また、アルコール消毒液がなかなか乾かないせいで少々不快に思うときがある。これを理由に消毒をしない人が増えそうでやや不安だ。

 年末年始の収入減は子供にも響く。GoToトラベル中止、帰省の自粛といった年末年始の外出控えによる収入減が叫ばれているが、子供とて例外ではない。例年なら集まった親戚からもらえるはずのお年玉を確実に受け取れる保証がないからだ。大人であれ子供であれ、それぞれの属する狭い社会で感染しようとしまいと、年末年始の帰省や旅行について何かしらの批判があると思われる。その中で各地に住む親族、しかも幅広い年代層が集うのは感染拡大を引き起こしかねないと言われている。

 お年玉を手渡し以外で送る場合、こどもにとって問題になるのは「銀行振込」「電子マネーの送金」だ。現金書留の場合、費用はややかかるもののぽち袋ごと受け取れる。この場合わざわざ中身を抜き取る親は(例年そうしていない限り)そういないことだろう。一方、先に挙げた2つは親が代理で受け取ることになる。この場合、こどもは親戚からお金が送られたことすら知らない。何円渡されるのかは親の判断だ。親が普段もらいすぎていると考えている場合、そもそもなかったこと、もしくは少額になるだろう。

 そもそもお年玉を渡さない、という選択肢もある。お互いにとって負担になるなら、もうやめにしてしまえとの発想だ。渡す側としては負担が減るため、一度こうなるとそれが継続される可能性は十二分にある。こうなると、こどもへの影響はかなり大きくなる。

 お年玉はあくまで臨時収入であり、あてにするのは間違いだ、という意見も一理ある。しかし、バイト収入のないこどもにとってお年玉は大きな収入源だ。ないものは仕方ないから我慢しなさい、という意見もあるかもしれない。ただ、こどもにとって、本来ならば得られたはずの経験を金銭面の足かせで得られなくなるのは、おとなの比ではない大きな損失だ。おたがい納得できる形で正月を迎えられることを祈る。

 

 

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