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オカルトシンボルのハンドサインは意図的?偶然?/Mu Paranormal Headline


『WAKING TIMES』2022年4月28日付記事より(https://www.wakingtimes.com/occult-symbols-subconscious-slavery-and-how-to-avoid-becoming-food-for-demons/)

有名人がメディアに示すハンドサインには、深い意味がある、という指摘。関係者にだけ伝わるメッセージか、それとも偶然か?

◉Text =Watsu USA ◉Art=Maco Ishihara

オカルトシンボルは潜在的隷属意識から生まれる?

「WAKING TIMES」は、文字通り"目覚めた"人たちのためのネットメディ
アだ。いくつか記事を読んでみると、キリスト教的な香りがするものの純
粋なスピリチュアリズムではなく、陰謀論的要素をも盛り込んだ記事作り
を意識しているように感じられる。陰謀論好きのカジュアルなスピリチュ
アリスト。コアな読者層のプロフィールは、そんな言葉で形容できるのでは
ないだろうか。

 ストレートで危機感を煽る見出しには、スピリチュアルと陰謀論とオカ
ルトの境界線をあやふやにするサブリミナルめいた響きも否めない。よし
悪しは別として、こうしたアイデンティティを押し出す『W A K I N G
TIMES』では、インフルエンサーであるとか政治家であるとか、あるいはポ
ップスターが宿す象徴性が読者の興味の対象となるようだ。
 記事は"Take the music industry,for example, which really is the
heavyweight champion of occult symbolism"—「オカルト的象徴のヘビー級チャンピオンである音楽産業を例に挙げよう」という、そそる書き出しで始まる。80年代のアメリカ南部。バイブルベルトに位置する小さな町の教会で、60代以上の人たちが好んでしていたような話に聞こえなくもない。

 人差し指と親指で作った輪から片目でのぞく。両手の人差し指と親指で三角を作り、そこから片目を出す。こうしたサインは、フリーメーソンとかイルミナティのイメージに直結する"プロヴィデンスの目"を象徴したものであるという指摘は多い。OKサインは白人至上主義、日本でごく普通に使われる"きつね"は悪魔崇拝主義を意味することがあるそうだ。すべてのハンドサインはサブリミナル効果を基にするという説がある一方、それをたしなめるような口調で否定する人たちが存在する構図は、数ある陰謀論と何ら変わらない。
 秘密結社やギャングのメンバーは仲間にしかわからないハンドサイン
や握手を使う。だから、ハンドサインなどには何の意味もないとはいえな
いだろう。ただ、ネガティブな象徴性についてやたら声高に主張する媒体
は、本当の意味を隠したい人たちにとっては逆に好都合かもしれない。正
反対の性質のメディアをカモフラージュに使うこともあるだろう。
「WAKING TIMES」の特性は、これからもじっくり見極めていきたい。
裏の裏は表ということもある。


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