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実在した”冴えない”ジェームズ・ボンドの話など/南山宏のちょっと不思議な話

「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2021年7月号、第447回目の内容です。

文=南山宏 #ちょっと不思議な話

海中の剣

地中海の沿岸各地で、メカジキの、剣のように長くて鋭い上顎に体を刺し貫かれたサメの死体が、少なくとも6例報告された。ウェブサイト「ボーイングボーイング」昨年10月30日付によれば、いずれも頭部か腹部を深々と貫通
されたのが致命傷らしい。
最近の実例では、体長4.5メートル、体重350キロに達する巨大なサメのそんな死骸が、リビア沿岸の海辺に打ち上げられた。
その体内には、長さ30センチほどの折れたメカジキの〝剣〟が、心臓の近くに突き刺さっていた。
ちなみにメカジキは、英語では〝ソードフィッシュ〟つまり〝剣魚(つるぎうお)〟と呼ばれている。

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