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ジャッジの視点から~11月23日バトロコ高田馬場~

こんにちは、やさいです!

先日、バトロコ高田馬場店さんで開催されたシティリーグにてジャッジとして稼働させていただきました。


いわゆるドガスダイナが優勝した日です。決勝戦は、「あぁ、今日1番もってるのは間違いなくこの人だ」と思わずにはいられない圧巻の試合でした。おめでとうございます㊗️

せっかくの稼働でしたので、自分の備忘も兼ねていくつかの気になった点を共有させていただきます。

ちなみにタイトル、最初「JUDGE EYES」にしようと思ったんですけど何の記事かわかりづらすぎたので、やめました。それにしてはキムタク味にも欠けてるしね。

また、今回の記事の内容に関しては私個人の見解ですので、悪しからず。


1 どんなに説明していても…


シティリーグは、全国共通のフォーマットで対戦が行われます。すなわち試合時間は25分ですし、予選において、制限時間内に終わらなかった場合には先攻・後攻でサイド差にかかわらず、両者敗北です。


制限時間となった時点で、「公式大会および公認大会における勝敗規定」により対戦の決着がついていない場合、または引き分けとなった場合は両者とも「負け」。


もっとも、試合時間と制限時間という言葉についてはわざと使い分けていますので、そこらへん含めて詳しいレギュレーションをご確認ください。

ジャッジの主な仕事として、試合時間内に試合が終わらなさそうな対戦卓につき、試合時間が終了したタイミングでやはり対戦の決着がつかなかった場合には、先攻・後攻の確認、試合時間終了時点でどちらのプレイヤーの番だったのかを確定させたうえで、制限時間のインストラクトをします。

この辺りの話は、シティリーグや大型大会に参加するプレイヤーは読んでいることが多いですが、店舗でもすべての試合が始まる前に説明します(例外もあるかも)。少なくとも、私がジャッジとして稼働したバトロコ高田馬場店さんでは、店員さんから上記の説明がなされました。


「バトルスタート!」

「残り時間10分です!!」

「残り時間5分です!!!」

「試合時間終了です!!!!」


となったとき、まだ対戦が終わっていない卓に行くわけですよね。そこで、どちらのターンで試合時間終了を迎えたか等を確認して、「では、後攻プレイヤーの番の終わりまで試合を続けてください」とかいうわけですよ。


「ちなみにこれ、後攻のターンになってもサイドが取りきれなかった場合、どうなりますか?」

「両者敗北となります。」


「え、両者敗北になるんですか😳!?!?」




予告寝起きドッキリの撮影かな?


って思うくらいには、リアクションしてくださる方がいらっしゃいます。「両者負けだとオポネントがうんぬんかんぬん」とか言う話まではここで説明する気はさらさらないので、とりあえず時間内に決着がつかなかった場合には両者敗北となることだけ覚えておいてください。


2 相手が豹変しても知らないぞ


みなさんは試合が終わり対戦結果を記入する(バトロコさんはマッチングシステムから登録する)時、盤面はどうしてますか?綺麗に片付けちゃいますか??

この日もほとんどの方が試合を終え、盤面を片付けてから相手プレイヤーと感想戦をしながら穏やかに対戦結果を登録されておりました。

これはとても良いことなのですが、個人的にはリスク管理の観点からするとかなり危ないと思ってしまいました。


なぜか。


仮にあなたが対戦に勝ち、片付け終わってから相手の方が急に

「じゃあ、僕が勝ったので、登録しますね」


と言いだしました。

おそらくあなたは「????????」となり極度のパニックに陥ることとなると思います。「いや、僕が勝ちましたよね」と相手の方に告げ、相手の方も全く譲らない姿勢を見せたときに、おそらくジャッジを呼ぶんだと思います。

ここで遠くから来たジャッジ視点、両者の言い分を順番にお聞きすることになりますが、盤面には何も残っていない以上、ジャッジが結論を出すための証拠は、全く違うことを主張する両プレイヤーの証言のみです(周りの人が見てた可能性もありますが、そうとも限りません)。

そうするとジャッジ視点、その場に居合わせたわけでもなんでもないので、どちらが本当のことを言っているかはわかりません。最悪の場合、両負けという裁定もあり得ると思います。

「イカサマされたのにジャッジに認めてもらえなかった。ジャッジ〇ね」とか言わないでください。だってその瞬間を見てないんだもん、知らないよそんなん。

ジャッジは、第三者の目線で色々な事情から判断して、両プレイヤーが納得できるような公正な裁定を出すよう心がけています。被害者相談センターの職員ではないです。


でも、盤面を保全しておくと、仮に対戦終了後に勝敗で揉めたとしても、盤面の情報からどちらの主張が正しそうかは判断できますので、あなたが勝ったという結論をジャッジからも出してもらえる可能性がグッと高まります。

ポケカプレイヤーはいい人が多いという性善説の立場に立たれている方も少なからずいるとは思いますが、一定のリスク管理は必要なのではないでしょうか。

これは公式からこうしろ、と言われてるわけでは決してないのであくまでも推奨になりますが、対戦終了後は、対戦結果を報告するまでは盤面はそのままの状態にしておきましょう。


3 マリィを再度確認しよう


これは、実際に聞かれたわけでもないのですが、会場を巡回中にこんな声が聞こえました。

「マリィ使用します。」

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「僕の手札0なので使用できません。」


と聞こえたとき、会話の出どころの卓を特定して確認してみましたが、マリィの使用を宣言したプレイヤーの手札は複数枚あるように見えました。

僕がそれを確認する前に、何らかのカードの使用で、手札が複数枚になっていた可能性も否定できませんし、ジャッジを呼ばれたタイミングでもなかったので、特に介入することなくその場を立ち去りました。

しかし、もしかしたら、僕が見えていない場所でもこのようなことが起きているかもしれないとかなり不安になりましたので、再度確認しましょう。

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つまり、

❶マリィを使用しようとするとき、自分も相手も手札が0となるのであれば、その場合にはマリィは使用できません。

❷自分の手札があれば、相手の手札が0枚でもマリィは使用できます。

※当日いらっしゃった店員さんとよく似た方から補足いただきました!ありがとうございますm(_ _)m

ちなみに、マリィのテキストから上記裁定が導かれることについては、まったくもって理解不能なのですが、公式の裁定として出ている以上、従う他はありません(正直、ここにロジックもクソもないと思ってます)。

で、図示するとこうなります。

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昨年末の愛知CLでも、似たような紙が配られていたとか配られてなかったとか?それだけに知らないと大変に困る裁定です。

※追記 情報いただきました!

わかりづらいよ!笑


頭ではわかっていても、実際の現場で相手プレイヤーに自信満々に「マリィ使えないです」とか言われると、よほどルールマニアじゃない限りは、パ二くって「…わかりました」と言ってしまう気がします。

いざというとき頼れるのは自分の知識だけですので、しっかり覚えておきましょう。


4 その他と感想


その他、パラライズボルト下でグッズを複数枚使ってしまい、クワガノンV側のプレイヤーもそれに気づかず、ワザの宣言タイミングで気づいた事例、ムゲンダイナVMAXがきぜつしてムゲンゾーンが働かなくなったにもかかわらず、ベンチの数を減らさないままに進めてしまった事例がありました。今後も見かけることが少なくないカード達なので気をつけましょう。


今回は数多の現場を任されるハムP(@HamP_UMA )さんがバディでした。実は、僕がジャッジという方々に初めてお会いしたのが、zbさんとハムPさんが担当するミュウツーHR争奪戦でしたので、今回ご一緒できたのはとても感慨深かったです。

初めてシティリーグジャッジとして稼働させていただいたのですが、大型とは違い、一つ一つの卓をしっかり見ることができたり、また、決勝トーナメントでは卓付きジャッジも経験させていただいたりして、本当に貴重な経験になりました。

どんなにルールに精通して、ロジカルモンスターになったとしても、現場でしか学べないことはたくさんあります。事件は現場でしか起きないからね。

機会があればまたやらせていただきたいものです。

最近は、Twitter等で未経験者でもぜひやりましょうということでシティリーグのジャッジを募集していることが多くなっているように見受けられますので、もし興味がある方は手を挙げてみるのがいいと思います。


ということで、今回は以上になります。ありがとうございました!


ジャッジの方でこういうこと書く人あんまりいない気がするんですけど、なんでなんですかね?公式に目をつけられてジャッジとして追放される可能性が高まるからとかなんですかね??


「大半のジャッジの方はとてもお忙しくて、お前が暇すぎるだけだろ」





「ちょ待てよ!!!」










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