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『青天を衝け』第25回「篤太夫、帰国する」(2021年8月22日放送 NHK BSP 18:00-18:45 総合20:00-20:45)

パリから帰った篤太夫(吉沢亮)一行。すでに幕府は倒れ、政権は明治新政府へ。篤太夫一行も横浜では新政府の役人から厳しい検閲を受ける。しかし、ナビゲーターの徳川家康(北大路欣也)が言うように歴史はある日突然、江戸時代から明治時代になったわけではない。歴史は往々勝者の視点からのみ描かれるのだが、敗者もまた同時代を生きている。今回はそうした敗者の歴史が杉浦愛蔵(志尊淳)や川村恵十郎(波岡一喜)らから篤太夫が聞かされるという形で進む。

江戸を無血開城し、その後最終的には駿府に謹慎することとなった徳川慶喜(草彅剛)。無血開城時に自死する川路聖謨(平田満)、官軍につかまり斬首される小栗忠順(武田真治)。そして幕府再興を目指して箱館まで落ち延びて戦った成一郎(高良健吾)、土方歳三(町田啓太)。落ち延びる途中、飯能山中で非業の死を遂げた平九郎(岡田健史)ら。

渋沢篤太夫(多分、次回からは栄一になる)はかつての主君、盟友、そして見立て養子にした平九郎らの動向を聞かされてどう思ったのだろうか……。

頭の整理がつかないまま血洗島に戻った篤太夫。再会を喜びつつも、すぐに江戸に戻って数ヶ月かけてパリ行きの残務整理をおこなう。最後のシーンでは三井家番頭三野村利左衛門(イッセー尾形)と出会う。三野村は「商人の戦はこれからざんす」と。何だか聞いたことがあるような台詞だ。

というわけで、次回は明治時代篇へ。9月12日の放送ざんす。

(今日は腰痛がひどく、ごくごく簡単に。すみません。トップ画像のお蚕様は「岡谷蚕糸博物館のサイトより借用)

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