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NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第26回「悲しむ前に」のここに注目

鎌倉幕府の体制がまだまだ固まっていないなか、頼朝急死が御家人たちに大きな動揺を与えたことは想像に難くない。何しろ新しい鎌倉殿=頼家はまだ18歳である。うまく権力の継承ができるのか、生母であり鎌倉殿の後家である北条政子が権力者として自覚をもち、御家人たちをどのように制御していくのかがまずは1つの見所。まさに「鎌倉殿の13人の体制」を創り出していく政子と北条義時には注目したい、というかようやく主人公が前面に出て来るはず。比企との対決姿勢を強め、最終的に比企を滅した北条は、なぜそれが可能であったのか。

もう1つは言うまでもなく頼家の描かれ方。周知のように『吾妻鏡』が描く頼家は暗愚な将軍なのだが、それは違うんじゃないという有力な反論も多々ある。脚本家、三谷幸喜がどのような頼家像を描出するかは間違いなく見所。また頼家の立場としては北条と比企の権力争いの板挟みにあう非常に難しいポジション。頼家は苦悩するのかそれとも……。頼家をめぐる女性たちにも注目だろう。(画像は少し気が早いが頼家の妻・若狭の局[せつ]縁の扇谷宗悟寺)

あと案外、梶原景時がいい役回りを担いそうな気がする。次回以降に滅ぼされはするのだが、あぁやっぱりねではなくて、同情を集めるような伏線が張られるかどうかも注目したい。善児も同様。

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