『鎌倉殿の13人』第7回「敵か、あるいは」(2022年2月20日放送 NHK BSP 18:00-18:45 総合20:00-20:45)

石橋山の戦いで敗れた頼朝は安房国に逃れる。そこで再起を期するために坂東武者の大物である上総介広常(1)を頼る。使者に立ったのは和田義盛と北条義時、広常に雑魚扱いされる二人は、同じく大庭景時の部下の非礼を詫びにやって来ていた梶原景時と鉢合わせ。上総介は「得なのはどっちだ」とすごむ。梶原は左衛門尉の官職を、和田は奪った所領を好きなだけと言うが、義時は真っ正直に坂東武者の世を作りたいと告げる。それはまさに頼朝はお飾りにすぎないということにほかならない。しかし、頼朝は、担ぐに足る、天に守られている存在だとも言い切る。広常も景時もまだ半信半疑だが、頼朝の存在を無視できずにいるところにこの青年の一言は効いたはず。

千葉常胤は頼朝につくと決めたと広常に告げるが、広常は動かず。頼朝はしびれを切らして北上を開始。相模の大庭景時も平家の援軍が来る前に兵を動かし、頼朝を討とうとする。伊東祐親の屋敷では祐親が千鶴丸を殺めたことを八重が責めている。しかし、八重は幽閉されてしまう。伊豆山権現に隠れている政子らにも頼朝無事の報が届く。そこに頼朝の弟、全成(阿野全成)が登場。のちに阿波局、つまり実衣と結婚することになる人物。風を起こす妖術を使うとみせて笑いを取っていた。

さてもう一人重要人物?登場。頼朝の愛妾となる亀の前。瞬時に佐殿のお気に入りになってしまう。

さて今回の見せ場は、大庭景親が差し向けた長狭常伴による襲撃を悪運の強さで切り抜ける頼朝。助けたのは三浦義澄と義村親子の軍勢。それを知った広常は頼朝の運の強さを認め、頼朝のもとに馳せ参じることとなる。それでもなお頼朝の器量を見極めようとわざと2万の大軍をゆるゆると進軍させる広常。そして頼朝との対面。遅参を咎め、「今すぐ帰れ」と恫喝する頼朝。広常はとうとう頼朝を棟梁として担ぐに足ると見極め、「これで平家も終わったぞ」と。

ドボルザークの「新世界より」が流れるなか、ラストは奥州藤原氏のもとを離れて頼朝のもとに向かう義経と武蔵坊一行。というわけで盛り上がってきました!!

注)
(1)上総介か上総なのかよくわからないが、自分では上総介と言っていた。

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