山本宗補(やまもと むねすけ)

フォトジャーナリスト。大判写真集「戦後はまだ~刻まれた加害と被害の記憶~」(彩流社)が…

山本宗補(やまもと むねすけ)

フォトジャーナリスト。大判写真集「戦後はまだ~刻まれた加害と被害の記憶~」(彩流社)が第19回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞受賞。福島県の関久雄さんとのコラボ写真詩集「なじょすべ」(彩流社)。加藤登紀子さんが関さんの詩を曲に。主著「鎮魂と抗い」「ビルマの大いなる幻影」他多数

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長井健司さんが射殺された2007年に書いた古い原稿で申し訳ない。日本政府の対軍政外交の異常さを知ってほしい

 僧侶や市民らによるデモ行進は誰の目にも平和的だった。そんな光景を取材中の長井健司さんが射殺され、ショッキングな映像は世界中を駆けめぐり、日本のテレビや新聞は長井さん報道一色になった。  「ビルマ(ミャンマー)は平和な仏教国」のイメージを抱き、45年前から軍人が国民を統治する体制にあることを知らない多くの日本人にとっては、治安部隊の発砲がなぜ唐突に起きるのかを理解できず、衝撃的だったに違いない。  日本政府が困惑したのは間違いない。なぜなら、民主化を拒否し、民主化運動の指導者

    • 日本政府はミャンマー国軍が市民を殺害し続けることを黙認するのか?!

      4月9日、インターネットメディアのMyanmar Now によると、ミャンマー(ビルマ)で国軍によるクーデターが発生してから二ヵ月の間に死者が600人を超え、悪化する一方のミャンマー(ビルマ)情勢を受け、韓国を含む15の国と地域の駐ミャンマー大使らが、「暴力の停止、政治囚の釈放、民主主義の回復」を求めて署名した共同声明を発表した。驚いたことに、そこには日本の駐ミャンマー大使は含まれていない。絶句した。ありえないと思ったが、Japan はない。 署名したのは Australi

    長井健司さんが射殺された2007年に書いた古い原稿で申し訳ない。日本政府の対軍政外交の異常さを知ってほしい