山で外国人グループを駐車場まで送った

書き散らかしを許してほしい、だが何処かに吐き出したいんだ。
最初に言っておく、特にためになる内容ではない。
信じようが信じまいがどうでもいい。

八ヶ岳の編笠山、権現岳周回コースを登ってきたんですよ。
そりゃあアブもいなくてルンルンでしたよ。

事件は権現小屋で起こった。
何やら白人男性が靴に拾ってきたロープなぞを巻こうとしてる。
「トラブルかい?」と聞いたところソールが剥がれたそうだ、こんなときのためにエマージェンシーキットにはダクトテープを入れてあるので遠慮なく差し出し、応急処置をさせた。
彼はカナダ人らしい。

同行してる屈強なドイツ人(名前はマックス)が「お前はマクガイバーか?」なんていうから「違う、俺は忍者だ」と答えたらウケるどころか痛いやつを見る目をしている、やめろ。

ちなみにこの時点で14時、俺は一回来たルートだしトラックもあるので日没上等だが念の為彼らに聞いてみた。

「ヘッドランプはある?」

誰も持ってない、7人グループで全員国籍が違い、うち5人は初めての登山だとか言ってる。山のチョイス間違ってるよ!!

台湾人かわいこちゃんが日本語話せるので情報収集、スマホのライトがあるからダイジョーブとか言ってる、大丈夫じゃねえ。片手塞がる危険を説明してもわかってくれない。

スマホに地図とGPSあるからダイジョーブとか言ってる、見せてみろ。
グーグルマップじゃないか、登山道の表示もないしどうするつもりだ。

こいつらヤヴァい、ヤバいじゃなくてヤヴァい。

幸い、僕が車を止めてる駐車場と同じとこへ帰るそうなので送り届けることに。そうと決まれば出発だ、脇目もふらずに下山するぞ。

いきなり権現岳から景色を楽しみたいとか言ってきた、ふざけんな、状況理解しろ。言っても聞かないので5分だけ待ってやると告げた。

マックスがドローン飛ばしだした、行くぞマックス、マーックス!!
ようやく降りてきた、めっちゃひっぱたきたい。

フランス人のかわいこちゃんが聞いてきた。
「権現岳みたいな怖い岩場はある?」
「ないよ、大丈夫」
彼女はとても安心した表情を見せた。
悪いが今のは嘘だ。じゃなきゃ下りないだろお前ら。

三ツ頭へ向かう道中で急傾斜の岩場を鎖掴んで降りるところがある。
ここで中国人青年が超絶ビビってなかなか下りられない。
ちなみに彼は権現岳で渋滞を作っていた、怖いよな、それは仕方ない。

三頭到着、また景色を見たいとか言ってきやがった。
マックスドローンを飛ばす。カナダ人と中国人酒を飲みだす。
おいやめろ、おまけに僕に勧めてきた。
運転あるし危険だから飲まねえよ!!
コイツラ全く言う事聞かない、もう置いていきたい。

三ツ頭からの本格的下山、中東系青年が木の棒を拾い始め杖にしだした。
俺のポール使うか?あっけなく断られる。
ちなみに彼は第二のビビリだった、ヒイ!とかいいながらおっかなびっくり下山する。動きは静かにスローで、大きく早い動きは滑るよ、と教えたら「OK」と返事が来た、次の瞬間段差飛び降りる中東系青年、マジか。

途中、休憩場所があり彼らは椅子を独占しだす、ほぼ空身。
こちとら初めて登山のゆっくり下山に合わせて強制大腿筋トレ状態だ。
俺の足ガクガク。

下山をスローペースで進めていく中、ビビリの中国人青年、フランス人かわいこちゃんに手を差し出すも華麗にスルーされる。
お前はまず自分の心配をしろ。

日没間近、中東系青年が写真を撮りだす。
いいから歩け。

日没を迎える、駐車場まであと3km。
中国人青年、「トラブル発生!」とか騒ぐ。
単に地面が岩場になっただけ、ルートは合ってる。
「本当に?」とか言ってくる、殴るぞ。

最後の三叉分岐手前でマックス先走って行ってしまい行方不明。
「マーックス!!」
大声で読んでも返事がない、とりあえず正規ルート進む。
駐車場にいなかったらレスキュー呼ぶ決意。

駐車場近くの沢渡り、ただし水は流れていない。
ここでマックス、日本人女性二人といた。
お前いいかげんにしろ。
日本人女性たちもルートがわからなくなっている様子。
正規ルートを教えて差し上げた。

外国人軍団どんどん進む、足ガクガクの俺おいてかれる。
駐車場到着、これからはルート情報とルートタイムちゃんと調べて、初心者向けかちゃんと調べてね。安全で楽しい山はほかにもあるよ、と告げて別れる。

車に戻り温泉調べる、もう限界。
そしたら日本人女性二人がきた、ヘッドランプまぶしいです。
めっちゃ感謝された、なんか年配女性と若めの女性で親子の様子。
YAMAPという便利なものがあるのでぜひ使うと良いですよとアドバイス。
娘さんを僕にください。

とりあえず言いたいのはダクトテープとヘッドランプ忘れんな。

日々のごはん代のためにもよろしくお願いします!