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第六回「仕上げの方向性は明確に」

最後の授業はフォトショップでの仕上げです。
撮影する物のチャームポイントがどうやったら伝わるかなってことを考えて仕上げてみてください。

理想は撮影後にいじくり回すのではなく、撮影時点でなんとなく方向を決めておくと手順がスムーズになりやすいし撮影の経験値も高いような気がします。

爽やかサンプル

例えば、柔らかい雰囲気で撮りたいなと思った場合。
こちらは友人のEさん。
まず、柔らかいといえば逆光かなーということで窓を背景にして撮影。

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後ろの緑も見せたいしなってことでこのくらいの明るさで撮影。
なんかまだ爽やかさが欲しいなあ。

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そんなわけで、明るさを調節してハイライトを少し抑えて色味を少しブルーグリーンっぽい感じにして黒を濃くしすぎずEさんの持つ柔らかな雰囲気を活かす写真に。

濃厚サンプル

今度はEさんの持つ彫りの深さや立派な髭を活かした味付け濃いめの写真をやってみましょう。

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まずは周りにサボテン達を配置。
そしてコントラストをつけて背景を暗めにすべくストロボを一個使います。
この時点でだいぶキャラが立ってきます。この光はサイド光です。

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色を抜いていきます。もっと濃さが欲しいですね。

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そしてEさんの持つ濃い部分を煮詰めていくように陰影や周囲の明るさなどを調整していきます。いい濃さが出ました。

素材と味付け

人に幾つかの側面があるように、写真の見せ方というのも一つの正解があるわけではありません。
なので、最初はこんな写真が撮りたいな〜と想定を持って挑んだ方が進化が早いです。ふわっとさせるのかキリッとしたいのか、軽い感じか思い感じかなどなど。

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この写真はどちらも同じ時間、同じ場所です。違うのは、目指した方向と簡単なストロボが一個。
Eさんの持つチャームポイントを別方向に強調してみました。好き嫌いはあるけれど、どちらもそれぞれの正解なのではないでしょうか。

使ったのはトーンカーブとレイヤーとブラシツールと色相彩度くらいだったような気がします。

とりあえずこれにて授業は完了です。
写真は光を考えながら撮っていけばだんだん上手くなるので頑張ってください!

おわり

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