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Webマーケティングと社内実装の話

"今の日本に必要なのは、「テクノロジーのイノベーション」ではなく、「社会実装のイノベーション」だ。"

− 東京大学FoundXディレクターの馬田隆明さんの著書「未来を実装する」では、そのようなことが書かれています。

例えば、日本ではなかなか広まらないライドシェアのUber Taxi。
このようなサービスを作る力は日本にももちろんあるのだけど、それを社会にどう実装すべきか、社会の仕組みも一緒に変えていく取り組みをしないと広まらない。

例えば、法制度の見直しや、それにともなう業界団体やステークホルダーとの利害調整。そして、今後新たに出てくるであろう問題に対する前向きな対応策など。。

日本において、「イノベーション」という言葉は技術的な視点で語られることが多く、その技術を社会が受け入れるための社会実装のプロセスについては、あまり熱心に取り組んでこなかった、という指摘もあります。

イノベーションが「絵に描いた餅」にならないためには、イノベーション本体の知見(What)だけでなく、社会実装していくための知見(How)が今後より重要になる。

私は、マーケティングにおいても、まったく同じことが言えるのではないか?と思っています。

Webマーケティングも、ノウハウ(What)というのは確かに必要なのですが、それらを自社の目的にかなう形にどう再編集し実装していくのか?
社会実装ならぬ、「社内実装」(How)が鍵だと考えています。

私は、Webマーケティング施策を社内実装していくためには、以下の5つの視点で、自社の現状に合わせた計画に落とし込まれているか、確認していく必要があると考えています。

1.課題設定の視点
取り組むべき課題が明確になった上で、その解決につながる施策として辻褄があっているか?

2.顧客理解の視点
顧客理解、購買プロセス理解ができた上で、そのターゲットやプロセスにフィットするWebマーケティング施策になっているか?

3.時間・予算の視点
課題解決にあたっての時間軸、予算は明確になっていて、継続的に取り組める見通しの運用計画になっているか?

4.業務プロセスの視点
Webマーケティング施策に合せて、既存の業務プロセスを改善、変革できる余地や権限があるか?

5.社内メンバーの視点
現場の担当社員、リーダーが、Webマーケティングの社内実装に前向きに取り組んでいくマインドセットになっているか?

旬のWebマーケティング施策を採用するだけでなく、これら社内実装の視点からWebマーケティング運用を着実に社内に根付かせていくことが、継続的な成果を出すために必要な取り組みになると思います。

これらについては、社内メンバーだけで考えるのは難しい場合もあります。

なので、私たちは、単なる運用代行だけでなく、こういったWebマーケティング施策の社内実装の計画段階からもご支援させていただいています。

これから社内でどのようなWebマーケティング体制を作っていくべきか、お悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。

「何をすべきか?」というスタート地点から、壁打ち相手として一緒に考えさせていただきます。


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