Thinking about Stakeholder Governance
The Illusory Promise of Stakeholder Governance(「ステークホルダーガバナンスという幻の約束」って感じかな…)というなかなか刺激的なタイトルの、Havard Law SchoolのBebchuk先生とTallarita先生による論文をざっとだけど読んだ。
Cornell Law Review vol. 106 page 91 (2020)
(HeinOnlineにアクセスできるような方だとPDFで簡単にとれると思うッス)
↑の論文が書かれた背景には、アメリカのビジネスラウンドテーブルが、2019年にAmazonやAppleを含む多くの企業のCEOの書名入りで、アメリカにおける株式会社(Corporation)の目的として、消費者、従業員、サプライヤー、コミュニティといったステークホルダーにもコミットすることをあげて、最後に株主に長期的な価値を生み出す、ってことをあげたステートメントを公表したことがあるみたいだ。
これまでは、株式会社の目的といえば、まずは株主にとって価値の最大化をはかる、ってことが第一です!ってことが常識だった。
ステークホルダーの利益については、(会社法的には)あくまで2次的、3次的に考える、ってことはあったけどね。。。
それが2019年のビジネスラウンドテーブルで大企業のCEOが、会社の目的として、ステークホルダーへのコミットメントを株主にとっての価値の最大化よりも前に書くような感じになって、ターニング・ポイントを迎えたっぽい、けど、そーいうことでいいのかな〜〜? っていう問題意識の論文だと(ざっと読んだ感じでは)オラは受け取りながら読んだ。
Bebchuk先生たちが、いいたかったのは、ステークホルダリズムや、それを反映させるようなコーポレートガバナンス改革は、結局、ステークホルダーのためにはならないし、環境破壊なんかへの対処についても、会社がそれを行おうとすることを妨げたり、そのようにすることに対してディスインセンティブの効果をもたらす、ってことで、会社のガバナンス改革を追及してくよりも、ステークホルダーそれぞれのwelfareをもたらすような法律、レギュレーション、政策を取り入れることに注力していくべきだ、っていうことだとオラは(ざっとだけど)読んだ。
日本だと、ステークホルダーを重視したことを会社法制なんかでも考えていかないといけない、って主張をされているOxfordのColin Mayer先生(ちなみに、オラはご自宅近くのレストランで一緒にメシを食べたことがある)が紹介されることが多いけど、Colin Mayer先生に対して正面から批判的な検討をしていて、なかなかおもしろかった。
現時点で、どの見解がどうのとか、まだオレ自身の見解は定まっていないけど、ちゃんとした論理を展開しながら批判し合って、今後のあり方を考えていく、ってことは研究のあり方としてホント健全だな……って思ったし、近い将来くらいのスパンで、こーいう舞台に入って行けたらな……って思った。
晩秋、ってか、冬になってきましたな……
なんか、うちの職場(学校)、デカくなったな……って今さらだけど、出勤しながら思った。
先日買ったMacBook Pro 14inchを大切にしていきたいので、ドリキンさんもおすすめしているdbrandのSkinを買った。
dbrandから送られてきたパッケージにプリントしてあった↑ こーいう企業としてのポリシー、いいなーー
われながらキレイに貼れたと思う↓
ってか、こだわりはなかったけど、最近のオラのブームは、オレンジや黄色なんですな……
季節のせいかな………??
改めて、キレイだよなぁーーーって思ったッス。
まだまだとても、サポートを受け取れる内容にはなっていないと思いますので基本的にサポートは不要です。でもでも、もしサポート頂けたら、何か面白くなりそうなことに使わせて頂きます!!