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noteでジャニーズ事務所の弁護士コンプライアンスと自然法をやさしく考える

本noteでお伝えしたいことは、コンプライアンスは弁護士の領域ではなく自然法の領域にあるということです。
 
まずは自然法の意味をサッとお読みください。
 
【自然法】 ②人間の自然(本性)に基づく倫理的な原理。人為的・歴史的な実定法とは異なり、時と所を超越した普遍的な法と考えられている。広辞苑
※「実定法」とは人が作った法律など
 
Twitter(現X)にジャニーズ問題についてこのように書きました。
 
#スマイルアップ (旧ジャニーズ事務所)疑問点
 
弁護士と弁護士に「囲まれた」会見、そもそも弁護士が法を超える補償に関われる?
 
自社ビルなど、どのようにしてジャニーの「痕跡」を消し去る? 物理的に
 
井ノ原氏「被害者への誹謗中傷やめて欲しい」、弁護士もいるし資金もある。なぜ訴えない?
 
最初のnoteに「むずかしいことはやさしく」と書きましたが、これが難しい、それでもできるだけやさしくお伝えできたらと思います。
 
弁護士と弁護士に「囲まれた」会見、そもそも弁護士が法を超える補償に関われる?
 
新会社スマイルアップのチーフ・コンプライアンス・オフィサーは弁護士です。弁護士がコンプライアンスのチーフオフィサーになり、コンプライアンスと、被害者への法を超えた補償を担当することになるのです。
 
それでは、コンプライアンスとは?
 
ほとんどの人が「法令順守」という言葉を思い浮かべ、ビジネスマンであれば「企業倫理遵守」もコンプライアンスに含むと教えられます。
 
それでは「倫理」とは?
 
広辞苑では、「人として守るべき道。道徳。モラル。」です。連想類語辞典には、「普遍」「原理原則」「当たり前」「人間愛」などが表示されます。
 
ここでコンプライアンスの意味を単純化してみると以下のようなります。
 
コンプライアンス = 法令遵守であり、道徳であり、人間愛とも言える
 
おかしくありませんか。法令は人間が作ったもので文書化されていて、違反すると罰則がありますが、道徳や人間愛は違います。説明するまでもないでしょう。
 
つまり、コンプライアンスには、人間が決めたものと人間が決めたことではないもの両方が含まれると解釈できるのです。
 
さらにコンプライアンスを深く理解したいのでれば、英和辞典でcomplianceを調べてみてください。
 
英語「compliance」の意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書
 
ここまでお伝えしてきたことから、コンプライアンスとは「人間がつくってきたもの」の領域ではないことが含まれることが分かります。それではコンプライアンスの領域とは?
 
それが、最初に示した自然法(法律など人間が作った「実定法」ではない「人として守るべき道。道徳。モラル。」の領域です。
 
以下の論説の一部をお読みください。
 
自然法の概念を知らずに憲法を語るのは、こんなに危険だ(橋爪 大三郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/3) (gendai.media)
 
日本では法律学は、条文の解釈のことである。条文の背後に視えない法がある、という考え方をしない。
 
自然法を深く学ばないまま法学部を卒業した人びとは、公務員となり、国会議員となり、政府職員となって、法律を扱うことになる。調理師や栄養士の免許も衛生知識もないまま、学校給食を調理しているようなものだ。危険きわまる状態だと思うべきである。
<引用終了>
 
弁護士も同じでしょう、日本の法律を扱っているのですから。
 
以上のことから、スマイルアップ(ジャニーズ事務所)弁護士がコンプライアンス、つまり、道徳や人間愛の領域で仕事をするのは筋違いである、そういう結論に至ったのです。
 
いつの日か座標を使って、弁護士の領域と「コンプライアンスとは何か、どうすれば遵守できるのか」についてより詳しく説明したいと思います。
 
 

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