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りゅうちぇるさん自殺の理由 4/8 誹謗中傷と女性ホルモン

  りゅうちぇるさんの自殺理由に誹謗中傷との関係が報じられていました。同様な誹謗中傷被害を受けた者として現時点で書ける確かなことだけを記します。
 
 りゅうちぇるさんがSNS上で受けた攻撃には、誹謗中傷(根拠のない悪口を言って相手を傷つけること。広辞苑)や侮辱(あなどり、はずかしめること。広辞苑)や「死ね」などの脅迫、自殺ほう助に当たる可能性があり、加害者が起訴されることもあり得ると考えます。
 
そう考える理由は、りゅうちぇるさんは多くの人に愛された有名人であり、木村花さんの自殺後に法律が改正されたように、同様な犯罪の再発抑止力を高めるという目的が、国民に明確に伝わると考えるからです。
 
 それでも、誹謗中傷した相手が匿名で見えなかったり、大きな企業や団体だったりすると、怒りの矛先は社会に向けられることもあります。2008年の秋葉原無差別殺傷事件(秋葉原通り魔事件)や昨年の旧統一教会問題が絡んだ安倍元首相銃撃事件が思い起こされます。
 
このように、誹謗中傷などによる怒りを否定するというのは、自分自身に対する敬意を欠くことであり、自分自身を大切にしないことなのです。
 
心の安定は、人との信頼の上に成り立つものです。自助(自分の力)では対応できなくなった時に人との信頼関係を築くことができるようにするためには、公助(公の人たち)ではなく、共助(一緒に笑ったり泣いたりする周囲の人たち)に関わる人との、常日頃からの良いコミュニケーションが大切です。
 
言葉は人を殺せるし、人の生存を脅かすのです。
 
2012年の最高裁判所の判決から、言葉による心への暴力にも傷害罪が適用されるようになりました。 りゅうちぇるさんの自殺と言葉による傷害の関連性が今後、問われることになるのかもしれません。このことを学校教育でも教えて欲しいと思います。
 
りゅうちぇるさんは昨年、信頼していた人からの裏切りで、大きな精神的ショックを受けたと語ったと報じられています。
 
裏切りも誹謗中傷同様に人の心を傷つけます。裏切りはトラウマ(心的外傷)となることもあり、裏切られた人は「こんなに理不尽、自分勝手なことが起きるなんて」と、自分が生きている世界への信頼感を失うこともあります。もちろん、りゅうちぇるさんが精神を病んでいたのかは不明ですが。
 
 トラウマの症状を軽く考えていけません。通常のストレス解消法では対処できないほどのショックを受けると人は、不眠や不安感などのほか、失神による転倒などの大事に至ることもあり、さらに、トラウマの影響が長期間になるとPTSD(トラウマ後のストレス障害)と診断されることもあります。
 
PTSDの症状に関しては以下の引用文をお読みください。

症状は、被害者の性格や出来事の状況によって一様ではないが、特徴的なものとして、「自分が自分でないような感覚に陥る(離人感)」「感情の動きがなくなる(失感情)」「生きている気がしない」「人前に出られなくなる」「出来事の情景がふいに頭の中をよぎり感情の収拾がつかなくなる(フラッシュバック)」「不眠などの睡眠障害」「めまい、吐き気、動悸、失神や発熱などがおこる(パニック障害)」「訳もなくイライラしたり怒りの感情がわく」「やる気が起こらずに集中力を欠く」「些細な物音に驚いたりおびえたりする(極端な驚愕反応)」などがある。
<引用終了>
PTSD(心的外傷後ストレス障害)|日本女性学習財団|キーワード・用語解説 (jawe2011.jp
 
誹謗中傷と侮辱、裏切りによるトラウマとPTSDと、私自身の経験から得た知識を含めた精神の病の怖さにについて書いてきましたが、最後に、あなたに大切にしてもらいたい一つの言葉を紹介させていただきます。
 
「たった一言が人の心を傷つける。 たった一言が人の心を温める」
 
自分が加害者にも被害者にならない、自分以外の人を加害者にも被害者にもしないために、いつまでも伝え続けていただきたい言葉です。
 
りゅうちぇるさんの女性ホルモンによる自殺の可能性に関しては、続報がないためこの場に「たぶんこうだろう」を記述することは控えます。
 
それでも、そのような事態が起きないようにするために「副作用への備え」は十分でなくてはならないということは言えます。
 
医師から処方された薬であれば、医師に確認しておく必要がありますし、市販のサプリメントであれば、説明文を読んだ後に「もし、このような症状がでたら、どうする」と常に自分に問い続けることが最悪な事態に至らない防止策であると私は考えます。
 
ちなみに、新型コロナワクチン接種による副反応症状は、注射した部分の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢などですが、個人差があることは女性ホルモンについても同じでしょう。

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