マガジンのカバー画像

エッセイ集『ふみサロ』

7
『ふみサロ』という、城村典子さん主催の「エッセイ評論会」に参加しています。このマガジンでは、そちらに投稿したエッセイを掲載していきます。 『ふみサロ』は、毎月お題となる「本」に…
運営しているクリエイター

記事一覧

【エッセイ】『1987年のポカリスウェット』

 今日は「飲食物の恨みは恐ろしい」というありふれた話をする。 これは三十五年も前の話なの…

【エッセイ】『引きこもりだった僕が「天気の話題」で変わった話』

◆天気の話は話題の入り口「今日天気イイっすねー」 と話しかけることができたら合格。もう「…

【エッセイ】インタビューの紹介欄に何と書いてもらったらいいのか、という話

◆肩書のない人生 僕には肩書らしい肩書がない。例えば雑誌に取材されたとしても、人物紹介欄…

【エッセイ】「自己責任論」と「努力」のゆくえ

◆「勝ち組」「負け組」と「自己責任論」 「自己責任」という言葉が流行ったのは2000年代だっ…

【エッセイ】手に「て」と書いてある男の物語

◆ぼんのくぼという『名前』 学生時代、群ようこさんのエッセイで体に『ぼんのくぼ』という名…

【エッセイ】出来杉君のポジショナルプレー

◆完璧人間という『ポジション』 僕は出来杉君に憧れる子供だった。運動も勉強も得意、雄弁で…

【エッセイ】次元と「次元」と、通りすがりのオッサンの人生

◆次元大介、クールなガンマン 次元大介。拳銃の名手で早打ちは0.3秒、ルパン三世の頼れる相棒だ……もちろん彼は漫画の登場人物である。現実にはこんな、我々と『次元』が違うような人物なんかそうそういまい、と僕らはつい「知らない誰か」を侮ってしまう。 ◆通りすがりのオッサンという人生 先日、とあるSNSで若い女性にこう書き込まれたことがあった。 「通りすがりのオッサンに人生なんて分かるわけねーじゃん」  僕は確かに通りすがりのオッサンだが、これまで自分なりにいろいろなことを感