アケコンを自作したい②

挨拶

以前、アケコンを自作したいという記事を書いた。

書いて以来ちまちま機材や知識を集め、年末の忙しい時期をなんとか乗り越え、1月も半ばに差し掛かろうと言う日になって、制作を始めた。

折角なので制作過程は全てnoteに書きたいと思う。しかし作り始めてから解ったのだが、買う物からしてミスした箇所も多かった。
そのミスもできる限り書きたいと思う。
後人に役に立てば幸い

金額・手間について

割と聞かれがちな自作にかかる金額と手間についておさらい。
正直、本格的に使うアケコンを作るなら買った(オーダーメイド含む)ほうがマシである。
ソレぐらい自作を1から始めるのは金銭的にも手間的にもお得なところはない。

じゃあ何故使っているのかと言うのは、自分にとって有用なアケコンがあまりにもニッチな物であるからである。詳しい理由は前回の記事で。

細かい金額

大凡として捉えていただければ

  • A4ファイルケース(アケコンの土台)1500

  • Raspberry Pi Picoにピンヘッダがついているもの 800

  • ボタン(11個)300×11 3300

  • レバー 3000

  • ファストン端子#110(メス) 15×100  1500

  • QIコネクタ (1,2,4,5,8など複数)1500

  • QIコネクタピン(10本)200×3 600

  • ボタンと基盤を繋ぐ線 500

  • コードをまとめるプラスチックのやつ 500

アケコンに実際使う部分を書き出した。これだけで13000程度。安いどころか割としっかりしたアケコンが買える金額になってきている。この時点で安くないことがよくわかる。
それに、まだ工作に使う機材の価格の話をしていない。

A4ファイルケースはこれを購入。

それ以外の機材は全て秋葉原にある千石電商で買った。

次に工作に使う機材についてである

  • インパクト(穴あけ用工具)6000 

  • 圧着ペンチ2種 4000

  • ワイヤーストリッパー 2000

  • ホールソー(24,30φ)1500

  • ドリルビット 100

  • ボルト、ナット、ネジ類 200

  • 木材 100

  • ヤスリ 500

  • ゴム板 100

15000円である(自分の場合インパクトは家にあったが……)
足したら3万弱。オーダーメイドのアケコンも買えるような額になってくる。

Amazonやら千石電商やらで購入。100円のものはダイソーで買った。


実作業

何から何まで初めてではあるが、その昔にアケコンをUFB化しているので作業全体のイメージは湧いている。

要は、アケコン土台に穴をあけ、ボタンとレバーをはめ、そこから線が基盤に伸びていていれはいいのである。仕組みは簡単だ。

ファストン端子の圧着

ボタンの足と線を繋げるようにするため、線の先端の被膜を剥き、そこにファストン端子をかしめる必要がある。
ボタンの足は2つあるので、ボタン数×2だけ作る必要がある(と少し勘違いしていた)


これが被膜を剥くワイヤーストリッパー
皮膜を剥いてファストン端子に差し込んで


2箇所の爪を圧着パンチでぎゅっと『かしめる』


ファストン端子用のカバーもセットして
ソレをたくさん作った。

ひとまずボタンの数(6ボタン想定+スタートセレクトホーム)×2で合計18本作った

かしめる作業方法はここを参考にした。
(後でアドレスを乗せる)

と、満足したところで寝たのだが、翌日この記事を書きながらミスに気づく。

ミスった

アケコンのボタンは、1つはボタンそのものの認識用に使われるが、もう一つはGNDに繋ぐものである。

基盤に刺せるGNDは本数が限られているため、基本的にGNDの線は複数本を1まとめにする必要がある。
具体的には1本1ファストン端子ではなく、2本1ファストン端子にし数珠繋ぎのようにしていく必要がある。
失敗はしたがソレも経験であるし、部品の予備も買ってある。これからも臆せず作業してオリジナルアケコンを完成させたいと思う。

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