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MIDI虚無機材史 #6 YAMAHA CS01(1994年)

YAMAHA CS01
YAMAHA Webサイトより引用

 D-10, WAVESTATION EXに続いてシンセ音作りに挫折してたあの頃、ふと思い出したのが、高校の同級生が部室(何部だっけ?)で何やら小さいシンセを弾いていて楽しそうだったなという記憶が蘇りました。彼は早瀬優香子が好きで、自宅に遊びにいったらSequential Drumtracksを所有しているとなかなか謎キャラでした。思い立ったらということで、高校生以来ずっと交流がなかったのですが、いきなり自宅に電話して例のシンセを借りたいというお願いをしました。そうして国分寺市の彼の家に行くとなんと差し上げるという事でCS01をありがたくいただきました。
 液晶が、階層が、操作不能パラメーターが、ない!(シュガーのSugar Dreamの歌詞「殿方が、彼氏が、男がい・な・い」のメロディーでお読みください)
 LFO,VCO,VCF,VCA,EG わかりやすいパラメーターでイメージする音が簡単に!これがシンセサイザーなのね、ということでよく構造がわかりました。変にデジタルシンセ時代に生まれてしまいますと基本を学べないなとよくわかりました。
 しかしながら、勿論MIDIはありませんので、手弾きするか、AKAI S950にリズム音を作ってサンプリングする使い方をしてました。

スタンディングプレイによるステージ効果も大いに意識しました。チョーキングプレイはピッチベンドホイールに、ビブラートやワウワウならモジュレーションホイールにおまかせください。もうひとつ、ブレスコントローラー(別売)も、要注目。

YAMAHA Webサイトより

 という事でいろいろホイールにもお任せしましたし、ストラップで吊ったことはなかったですが、次のユーザである音やである友人・バンドメンバーでもあるよっぴ先生はブレスコントローラーを活用してピアニカ奏者になってました。彼いわく、以下の改造が施されたとの事です。(よっぴ先生は頑張って曲を作りまくっているのでご興味がある方はぜひ聞いてみてください。)

使わないブレスコントローラの可変抵抗をレゾナンスにつないで、しっかりシンセらしいレゾナンスを得られるようにする改造が当時流行っていて、本機も改造済みだった。

 コンパクトでスピーカーもあるので、気軽にバーに持ち込むなどをしても大人気になれるマシンですね。同じ仕様でアナログモノシンセ内蔵で、MIDIキーボードになるモデルなんか出たらぜひ買いたいですね。YAMAHA refaceと Roland JD-Xiのあいのこみたいな感じでしょうか。
 また、レゲエ界でも重要なマシンのようですね。YAMAHA DX-100とあわせてつかうなど。自分はピアニストでもキーボーディストでもないのでミニ鍵盤が好きなのです。YAMAHA DX-100といえば YAMAHA X'ART を自宅に揃えてみたいものです。

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